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注文住宅の見積もりを取るときの注意点|予算オーバーした場合は?

注文住宅の見積もりを取るときの注意点
松本大史|サムネイル
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松本大史

注文住宅は、金額の幅が広いことから、予算よりも費用が高額になるケースは少なくありません。予算に合った住宅購入をするためには、見積もりの内容を把握して、ポイントを押さえることが大切です。

 

この記事では、注文住宅の見積もりを取るときの注意点と、予算をオーバーした場合の対処法を解説します。注意点を確認して理想の家づくりを進めましょう。

 

注文住宅の見積もりは2種類ある

注文住宅の見積もりは2種類ある

注文住宅の見積もりは「概算見積もり」と「詳細見積もり」の2種類があります。

 

まずは、この2種類の見積もりにはどのような特徴があるのか知っておきましょう。

 

概算見積もり

概算見積もりとは、家を建てるために必要な総費用をおおまかに算出したもの。土地の価格や建物の構造、使用する材料や工事費用など、おおよその施工費を予測し、計算して見積もりを算出します。

 

概算見積もりは、家づくりの初期段階で予算の大枠を把握できる点がメリットです。また、複数の建築会社から概算見積もりを取得することで、各会社の価格やサービス内容を比較しやすくなります。

 

ただし、概算見積もりはあくまでおおまかな数字です。最終的な費用と異なる可能性があるため、次に紹介する詳細見積もりも併せて検討するようにしましょう。

 

詳細見積もり

詳細見積もりとは、建築に必要なすべての費用を細かく算出したものです。概算見積もりとは異なり、材料費や工事費、諸経費などが詳細に記載されており、最終的な総費用を明確に把握できます。

 

詳細見積もりは、予算内で注文住宅を建てるために、費用を正確に把握できる点がメリット。この内訳によって、どの部分にどれだけの費用がかかるのかを具体的に確認できます。追加費用や予算オーバーを避けるための調整がしやすくなる点もよいでしょう。

 

概算見積もりで数社を比較しながら、依頼先の候補を絞った段階で詳細見積もりを依頼するのがおすすめです。

 

【見積もり前】注文住宅の見積もりを取るときの注意点

【見積り前】注文住宅の見積もりを取るときの注意点

自分の希望通りの見積もりを算出してもらうためにも、見積もりを依頼する前の準備が大切です。準備をしておかないと、正しい価格比較ができず、建築会社を決めることが難しくなるおそれがあります。

 

まずは、見積もり前に確認すべき注意点を見ていきましょう。

 

予算と希望条件を決めておく

まずは、注文住宅の予算と希望条件を決めましょう。

 

住宅金融支援機構「2022年度フラット35利用者調査」のデータ結果をもとに、注文住宅を建てるために必要な費用をまとめました。この結果を踏まえると、注文住宅は費用が高額になる可能性が高いことがわかります。

 

注文住宅の費用 建売住宅の費用
首都圏 5,406万円 4,342万円
関西圏 4,893万円 3,713万円
東海圏 4,694万円 3,151万円

※1万円未満は切り捨て

※注文住宅は土地付き

住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査」より筆者作成

 

平均費用を参考に、注文住宅にかける予算設定をして、無理のない範囲で計画を進めましょう。また、間取りや設備などの希望条件をリストアップして、具体的な要望を伝えると見積もりの精度が高まります。

 

予算に対して条件が現実的であるかを確認するためにも、予算と希望条件を事前に設定しておきましょう。

 

見積もりを取る建築会社を絞る

見積もりは、複数の建築会社に依頼しましょう。1社に絞ってしまうと適正価格かわからずに、契約が進んでしまうおそれがあります。できれば、評判のよい建築会社をいくつかピックアップして、3社程度に絞るのがおすすめです。

 

建築会社選びに失敗しないためにも、調査の段階で各建築会社の得意分野や特徴を把握し、自分の希望条件に合った会社を選定するようにしましょう。例えば、デザイン性を重視するならデザイナーズ住宅に強い会社、コストパフォーマンスを求めるならローコスト住宅に強い会社を選ぶことがポイントです。

 

効率的に比較検討するためにも、実際にモデルルームに足を運んだり、口コミや施工例などを調査したりと、念入りに確認するようにしましょう。

 

見積もりに入れて欲しい項目を伝える

建築会社を絞ったら、建物本体の工事費や設備費、外構工事費など見積もりに入れて欲しい項目を伝えましょう。具体的な項目を明確に伝えることで、正確な見積もりを受け取ることができます。

 

何を入れたらよいのかわからない方は、すべての費用を含めて算出してもらうと確実です。

 

また、追加工事や変更が発生した場合の費用も確認しておくと安心です。あとから予期せぬ費用が発生するリスクを減らして、予算内に注文住宅が建てられるようにしましょう。

 

必ず同条件で見積書を作成してもらう

建築会社に依頼する見積書は、必ず同条件で作成してもらいましょう。異なる条件で見積もりを比較すると、正確なコスト比較が難しくなります。

 

建築会社によっては契約してもらおうと、費用を安く見せるために料金がかかる項目を意図的に削除しているケースも珍しくありません。見積もりを比較しているときに、建築会社によって含めていない項目があった場合、その都度問い合わせしなくてはいけないため手間になってしまいます。

 

各社の価格差やサービス内容を明確に比較するためにも、同条件での見積もりを依頼して、細かい部分まで指定しておきましょう。

 

【見積もり時】注文住宅の見積もりを取るときの注意点

【見積り時】注文住宅の見積もりを取るときの注意点

各社から見積もりを受け取ったら、いよいよ価格を比較していきましょう。損をしないためにも、全体的な費用だけではなく、それぞれの価格が見合ったものかを確認する必要があります。

 

では、見積もりを受け取ったあとの注意点と、予算オーバーにならないためのポイントを見ておきましょう。

 

要望が反映されているか確認する

見積もりを受け取ったら、まず自分の希望や条件がしっかりと反映されているかを確認しましょう。希望する間取りや使用する素材、設備の仕様などが見積もりに含まれているか、念入りにチェックしなくてはいけません。

 

例えば、特殊な素材を使用したい場合、見積書では通常の料金で記載されていて、あとからオプション扱いとして費用を割り増ししてくるケースもあります。

 

また、見積もりの中に曖昧な表現や不明確な項目がないかを確認することも忘れてはいけません。曖昧な部分がある場合は、すぐに建築会社に問い合わせ、具体的な説明を求めるようにしましょう。特に、オプションや素材関連など追加費用が発生しやすい項目は、内訳を詳しく提示してもらいましょう。

 

地盤調査の費用が含まれているか確認する

地盤調査は、土地付き注文住宅を購入する際に必要な項目です。この調査をおこなわないと住宅を建てられないため、見積もりに地盤調査の費用が含まれているかを必ず確認しましょう。

 

調査結果によっては地盤改良工事など、高額な工事が必要となる場合があります。そのため、追加になった場合の費用も問い合わせておくとよいでしょう。

 

また、建築会社によって費用が異なる場合は、地盤調査の内容や方法を確認しておくことをおすすめします。土地や敷地の条件によって調査方法が異なり、費用が変動しやすいため注意しましょう。

 

諸費用が含まれているか確認する

諸費用とは、物件の土地代と建物代以外にかかる費用です。具体的には、仲介手数料や登記費用や火災保険料などが含まれます。

 

諸費用は物件価格の3%〜9%が相場のため、この諸費用を含めずに見積もりを作成してしまうと、予算オーバーになるリスクがあるでしょう。諸費用は建築会社によって異なるため、すべての建築会社で見積もりに含めてもらうように伝えておかなくてはいけません。

 

住宅を購入するときは、土地代と建物代以外にもお金がかかることを覚えておきましょう。

 

付帯工事費用が含まれているか確認する

付帯工事費用とは、建物本体以外の工事にかかる費用です。具体的には、外構工事やエアコン設置工事、給排水工事や電気工事などが含まれます。この費用が記載されていない場合、工事が必要になるたびに費用が都度発生してしまうため、どんどん高額になってしまうでしょう。

 

建物本体の工事費に含まれていると勘違いをして、あとから費用を請求されるケースは少なくありません。少しでも疑問に感じることがあれば、必ず建築会社に問い合わせましょう。注文住宅の計画を成功させるためにも、確認を怠らないことが大切です。

 

【見積もり後】注文住宅の見積もりを取るときの注意点

【見積り後】注文住宅の見積もりを取るときの注意点

注文住宅の見積もりを取ったあとは、実際に依頼する建築会社を絞っていきます。これから長期的に住む住宅を建ててもらう建築会社を決めるため、慎重に判断しなくてはいけません。

 

では、見積もり後に確認すべき注意点や建築会社を決めるためのポイントを見ていきましょう。

 

価格だけ見て判断しないようにする

予算の範囲内で注文住宅を建てることは大切ですが、価格だけで判断すると、あとから品質やサービスに不満が出る可能性があります。見積もりを比較する際には、各社の提供する内容やサービスの質、アフターサポートなども考慮しましょう。

 

見積もりに含まれる工事内容を確認して、使用される素材の品質や施工方法を比較することがポイントです。安い見積もりは一見魅力的ですが、使用する素材や工事の質が低い場合、長期的に見て追加費用が発生するリスクがあります。

 

また、建築会社の実績や評判も重要な判断材料です。過去の施工事例や口コミを確認し、信頼性の高い会社を選ぶようにしましょう。

 

その後のメンテナンス費用なども考えて決める

注文住宅の購入は、最初に高額なお金がかかるため、つい初期費用を重視してしまいがちです。しかし、将来的な維持費を考慮して選ぶことで、長く快適に住み続けることができます。

 

例えば、使用される素材によって外壁材や屋根材の耐久性、定期的な塗装や修繕の頻度が異なります。費用が上がっても質のよい素材を使用すると、将来のメンテナンス費用を抑えられる可能性があるでしょう。

 

また、省エネルギー設備などの最新技術を導入すれば光熱費の削減も可能です。費用を削減するあまり、機能性をカットしすぎてしまうと、長期的には損をしてしまうおそれもあります。

 

費用だけではなく、その後のメンテナンス費用やアフターサービスの内容、保証期間が充実している建築会社を選ぶようにしましょう。

 

契約を急がないようにする

子どもの進学やパートナーの転勤など、ライフステージの事情から早く建築会社を決めたいと考える方もいるかと思います。しかし、焦って契約を結ぶと、あとからトラブルが発生するリスクが高まるため注意しましょう。

 

建築会社によっては、早期の契約を促すために特典を提供したり、費用を割引したりすることがあります。しかし、住み始めてから後悔しないためにも、十分な時間を確保して慎重に検討しましょう。

 

見積もりの内容で不明点や疑問点があれば、遠慮せずに建築会社に質問し、納得がいくまで家族と話し合うことをおすすめします。

 

担当者の対応をよく見る

建築会社を決める際に迷った場合は、担当者の対応で決めるのもおすすめです。担当者との信頼関係が家づくりの成功にかかわってくるため、担当者の対応が親切で丁寧であるほど、安心して計画を進めることができます。

 

建売住宅やマンションと異なり、注文住宅は長期間にわたるプロジェクト。そのため、担当者とのコミュニケーションが円滑であるかは重要なポイントです。

 

特に、予算内で希望を実現するための具体的な提案や、手続きの進捗を丁寧に報告する担当者がいる建築会社は、入居まで安心してやり取りができるでしょう。

 

注文住宅の見積もりが予算オーバーしたときの注意点

注文住宅の見積もりが予算オーバーしたときの注意点

予算に気をつけていても、ついオーダーに力が入ってしまい、予算オーバーしてしまうケースは少なくありません。注文住宅の見積もりで予算オーバーだと感じた場合は、慎重に予算を削っていきましょう。

 

では、注文住宅の見積もりが予算オーバーしたときに注意すべき点を解説します。

 

希望する施工の優先順位をつける

オーダーによって予算オーバーした場合は、希望する施工の優先順位をつけましょう。自分たちが重視するポイントをリストアップして、どこに予算を集中させるべきか決める必要があります。

 

例えば、広いリビングや最新のキッチン設備、高性能な断熱材や庭のデザインなど希望する施工を具体的に書き出しましょう。

 

その上で、優先順位の高い項目を見積もりに反映させ、低い項目を徐々に削減していくことがおすすめです。入居後でも追加できる設備を後回しにする方法でもよいでしょう。

 

また、建築会社と相談し、コスト削減のアドバイスをもらう点も有効です。優先順位を伝えて、予算内で実現できる施工の提案を受けながら費用を削っていきましょう。

 

他社よりも価格が高い項目は担当者に相談する

同じ施工内容でも、建築会社によって価格が異なるケースがあります。

 

複数の建築会社から見積もりを取り、他社と比べて明らかに高額な項目は担当者に相談してみましょう。ただし、使用する素材や施工方法の違いが理由で高額になっている場合があるため、コストを抑えるのが本当に適切かは慎重に判断する必要があります。

 

担当者に値下げ交渉するときは、他社の見積もりを示しながら交渉するのがおすすめです。価格の見直しをして柔軟に対応してくれるケースも多いので、一度相談してみるとよいでしょう。

 

注文住宅の見積もりは注意点が多い!時間をかけて慎重に判断しよう

注文住宅の見積もりは注意点が多い!時間をかけて慎重に判断しよう

注文住宅の見積もりは、予算に合った理想の家づくりを成功させるために重要な工程です。予算オーバーを避けるためには、複数の建築会社から見積もりを取り、必要に応じて仕様や希望を調整しなくてはいけません。

 

無理に予算以上の購入をして住宅ローンの返済不能に陥ったり、希望と違ったプランになって後悔することがないように、十分な時間をかけて慎重に判断しましょう。

 

弊社では、住宅購入前後に特化してお金の相談を承っております。「注文住宅の購入予算を決めたい」「住宅ローンの返済計画を立てたい」など、お困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。


この記事を書いた人
松本大史
生きるうえで欠かすことのできないお金について学び、お金に関する不安を抱えた人を助けたい、役に立ちたいと思いFPを目指す。...
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