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貯金がない家庭は多い?特徴や簡単に貯金できる方法を解説

野澤菜々海|サムネイル
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野澤菜々海

「物価上昇で日々の支払いで精一杯…貯金なんてできそうもない」
「子どもの教育費を貯めたいけど貯金に回す余裕がない」

 

貯金がないことに対する焦りは、将来に対する不安にもつながります。

 

今回は貯金がない家庭は多いのか、データを見ながら解説していきます。

 

また、貯金がない家庭の特徴や貯金の増やし方についてもご紹介します。

 

貯金は一朝一夕でできるものではありません。コツコツ積み重ねていくことでしか増えていかないものです。

 

しかし、仕組みさえつくれえば貯められるようになります。すぐできる方法ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

 

貯金がない家庭は多い?

貯金がない家庭は実際にどれくらいいるのでしょうか。具体的なデータを見ていきましょう。

 

年代別での貯金がない割合

まずは年代別での割合を見ていきましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」によると、金融資産を保有していない世帯は次のとおりです。

 

世帯主の年齢 金融資産を保有していない割合
20歳代 40.6%
30歳代 26.7%
40歳代  28.4%
50歳代 28.4%
60歳代 23.1%
70歳代 21.8%

 

20歳代では40.6%となっており、2人に1人に近い人数が貯金がないとしています。働き始めて年数が経っていないこともあり、若い年代ほど貯金がない割合が多いことがわかります。

 

しかし、40歳代・50歳代でも28.4%と、約3人に1人が貯金がないと回答しています。子どもも大きくなり、教育費がかかってくることから、貯金がしづらい状況であると予想できます。

 

世帯別での貯金がない割合

 

単身世帯と2人以上の世帯の貯金状況に違いはあるのでしょうか。まずは単身世帯の貯金がない割合を見ていきましょう。

 

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、34.5%と3人に1人以上が「貯金がない」としています。

 

一方、2人以上の世帯は23.1%となっており、単身世帯と比較すると低いものの、一定数いることがわかります。

 

なお、世帯主の年齢別に比較したものは、次のとおりです。

 

単身世帯 2人以上世帯
20歳代 42.1% 35.7%
 30歳代 32.4% 23.9%
40歳代 35.8% 26.1%
50歳代 39.6% 24.4%
60歳代 28.5% 20.8%
70歳代 28.3% 18.7%

 

どの年齢においても、単身世帯の方が貯金がない家庭は多くなっています。また、2人以上の世帯は、世帯主の年齢が上がるにつれて、貯金がない家庭が少なくなっていくのがわかります。

 

貯金がない家庭の理由・特徴

貯金がない家庭の割合を見てきました。20歳代においては約2人に1人が貯金がないと回答している一方で、貯金ができている人もいます。

 

この違いは何なのか、貯金がない家庭の理由や特徴をみていきましょう。

 

収支を把握できていない

貯金がない家庭の特徴として、収支を把握できていない点が挙げられます。収入に対して、どれくらいの支出があるのかがわからなければ、「実は赤字だった…」という状況になっているかもしれません。

 

また、最近は電子マネーやQRコード決済など、現金でやりとりをすることも少なくなり、お金を払っている感覚が薄くなっています。

 

家計簿をつけたり、クレジットカードの利用状況を確認したり、収支を把握することが大切です。

 

貯金の目標や目的がない

貯金の目標や目的がないと、貯金に対するモチベーションが維持しにくいため、なかなか貯められません。

 

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、金融資産保有額別の金融資産の保有目的は次のようになっています。

 

金融資産保有目的 金融資産保有額
100万円未満 500〜700万円未満
1,000〜1,500万円未満
病気や不時の
災害への備え
44.7% 50.7% 53.3%
子どもの教育資金 22.2% 30.6% 23.6%
子どもの結婚資金 4.8% 5% 5.1%
住宅の取得または
増改築などの資金
7% 12% 10.4%
老後の生活資金 42.9% 65.3% 75.2%
耐久消費財の
購入資金
8.3% 10.5% 15.2%
旅行、レジャーの
資金
16.6% 16% 19.8%
納税資金 4.4% 2.3% 1.2%
遺産として
子孫に残す
2.4% 4.1% 8.7%
特に目的はないが、金融資産を保有していれば安心 19.6% 16.3% 15.9%

 

上記は3つまでの複数回答となっており、教育費や住宅の購入費、老後費用など、資産がある世帯ほど先々を見て、目的意識を持って貯金をしていることがわかります。

 

贅沢品にお金を使う

貯金ができない家庭の特徴として、贅沢品にお金を使うことが挙げられます。例えば、ボーナスが入ったときに旅行に行ったり、家電製品を買ったり、贅沢品に使っていると貯金ができません。

 

貯金ができている家庭は、ボーナスをないものとして考え、普段の生活費から旅行費や家電の購入費を貯めるようにしています。

 

そして、ボーナスは貯金に回したり、返済に充てたり、資産を増やす、もしくは減らすことに使っています。

 

とはいえ、全く使わないのも生活に対する満足度が低くなってしまうでしょう。予算を決めて使う、貯金に回したあとで贅沢するなど、計画性を持つことが大切です。

 

貯金がない家庭が抱えるリスク

「貯金がなくても今まで何とかなっていた」と考える方もいるかもしれません。しかし、貯金がないのはリスクがあります。ここでは、貯金がないとどういったリスクがあるのか詳しく見ていきます。

 

急な出費に対応できない

貯金がないリスクの1つ目は、急な出費に対応できないことです。例えば、病気やケガをして働けなくなったり、車が壊れたりなど、こういった事態は予測できません。

 

もし起こったときに、貯金がなければ対応できず、生活が苦しくなってしまう可能性があります。

 

そのため、生活防衛資金を用意することが大切です。一般的に生活費の半年分が目安とされています。

 

将来への備えができない

貯金がない家庭は、将来への備えができないというリスクがあります。子どもの教育費や老後の生活費など、まとまった金額が必要になったときに対応できません。

 

特にこれらは、必要になる時期がわかっています。もし備えができていなければ、奨学金を借りたり、老後も働かざるをえなかったりと、苦労することが増えるでしょう。

 

貯金があれば、奨学金を借りたとしても少額で済み、老後の収入も少なく済みます。

 

理想とするライフイベントを送れない

貯金がない家庭は、理想とするライフイベントを送れない可能性があります。例えば、老後には世界一周旅行をしたいと思っていても、貯金がなければ叶えられません。

 

また、老後だけでなく、子どもの進学、結婚式、住宅の購入など、理想を叶えるためには、ある程度の貯金は必要となります。

 

もし貯金がなければ、たとえ叶えられたとしても、質を下げなければいけなくなるなど、満足度は下がるでしょう。

 

理想とするライフイベントを送るためには、コツコツ貯金することが大切です。

 

簡単にできる貯金を増やすための方法

貯金は1日で増えるものではありませんが、簡単な方法ばかりです。どれだけ積み重ねられるかがポイントとなります。

 

ありきたりな方法だなと思われるかもしれませんが、近道はありません。コツコツ積み重ねていきましょう。

 

貯金の目的や目標を明確にする

先述した通り、金融資産の保有額が多いほど目的を持って貯金しています。まずは貯金する目的や目標をハッキリさせましょう。

 

明確にすることで、貯金に対するモチベーションも維持しやすくなります。

 

まだ生活防衛資金が貯められていないという方は、生活費の約半年分を目標にしましょう。

 

家計簿をつけて収支を正確に把握する

家計簿をつけて、収支を正確に把握しましょう。支出を振り返ることで、無駄遣いを発見できます。

 

また、クレジットカードの利用状況も確認しましょう。クレジットカードの年会費やサブスクリプションなど、見落としていた支払いがあるかもしれません。

 

また、家計簿をつける際、1円単位でつけると合わなかったときにストレスとなり、続けられなくなってしまいます。

 

「レシートを貼る」「家計簿アプリを使う」など自分に合った方法を探してみましょう。

 

固定費を見直す

固定費とは、保険料やインターネット料金など毎月支払うことが決まっている費用のことです。

 

固定費の見直しは、一度おこなうだけで、節約効果が長く続き、効果も見えやすいためおすすめです。

 

例えば、スマートフォンの料金が5,000円だったところを2,000円に節約できた場合、1ヵ月で3,000円年間で3万6,000円を抑えられたことになります。

 

少ないと思われるかもしれませんが、貯金は地道に重ねることでしか増えていきません。見直せる固定費がないか、支出を振り返ってみましょう。

 

先取り貯金を習慣化する

先取り貯金とは、給与が振り込まれたら一部を貯金に回し、残ったお金でやりくりすることです。先に貯金に回すため、確実に貯めていくことができます。

 

給与に変動がある場合は、貯金額を決めるのではなく、割合を決めるのも一つの方法です。

 

また、貯蓄専用の口座を作ことで、目に見えて増えていくのがわかり、モチベーションも維持しやすくなります。

 

銀行によっては設定した日に自分で決めた金額を自動で積み立てしてくれるものもあります。うまく活用しながら、コツコツ貯めていきましょう。

 

資産運用を始める

「貯蓄から投資へ」と叫ばれていますが、「そんな余裕はない」と諦めていませんか?資産運用と聞くと、資金に余裕がないと難しいと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

 

ネット証券では、100円から始められるものもあります。

 

株は安く買って高く売ることで利益を出しますが、初心者でも始めやすい投資信託は、個数×価格で利益を出します。

価格が下がったとしても、口数が多ければ運用成績が上がるということです。

 

口数を多くするためには、早くから買い始めた方が有利となります。ただし、投資にはリスクが伴うことを理解しておきましょう。

 

しかし、たとえ少額であっても、続けることで大きく増やせる可能性があります。

 

FPなどの専門家に相談する

FPなどの専門家に相談することで、家計に無駄なところはないか、自分に合った資産の運用方法などがわかります。

 

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、年間収入別の金融に関する知識・情報の入手先は、以下のとおりです。

 

年間収入 金融の専門家
(書籍、講演会、セミナー、テレビ番組など)
300万円未満 17.6%
1200万円以上 32.5%

 

年間収入が高いほど、信頼できる専門家から情報を得ているのがわかります。

 

お金のことを相談するのは抵抗を感じるかもしれませんが、限られた資産を守る、増やすためにも、経験豊富な専門家のアドバイスは有効です。

 

無料相談をおこなっているところも多いため、積極的に活用し、信頼できる専門家を見つけ、相談するようにしましょう。

 

まとめ

今回は、貯金のない家庭は多いのか、なぜ貯められないのかといった原因や貯金を増やすための方法について解説しました。

 

貯金は1日でできるものではなく、コツコツ積み重ねることが大切です。仕組みを作ることで、ストレスを感じることなく、貯めていくことができます。

 

また、専門家のアドバイスを受けることは、自分が気づかなかった点に気づけるチャンスです。弊社でも無料相談を承っております。

 

「家計を見直したいけどどこを削ればいいかわからない」「保険の内容が自分に合っているか知りたい」など、お金に関するご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。


この記事を書いた人
野澤菜々海
大学時代4年間、小さな頃から夢であったブライダルでのアルバイトに熱中し、いつしかライフイベントに興味を持つようになりまし...
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