「貯金が1,000万円あるとお金持ち?」と、気になっている人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、年代や世帯など、置かれている状況によって違います。
この記事では、貯金が1,000万円以上あるとお金持ちといえるのか、また、どうすれば効率的にお金を貯めることができるのかを解説しています。
ぜひ、最後までお読みください。
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この章では、さまざまな角度から、1,000万円の人がお金持ちといえるのかどうか検証しています。
知るぽると「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」を参考に、年代別に1,000万円以上の金融資産がある人の割合を表にすると、以下のようになりました。
年齢 | 金融資産1,000万円以上の人の割合 |
20歳代 | 2.7% |
30歳代 | 15.4% |
40歳代 | 21.1% |
50歳代 | 30.1% |
60歳代 | 40.5% |
70歳代 | 42.6% |
参考:知るぽると「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」
図を参考にすると、1,000万円以上金融資産のある人は、20歳代から40歳代にかけてはいずれも25%以下です。
全体の4分の1以下であり、20歳代から40歳代で1,000万円以上金融資産のある人は珍しい存在といえるでしょう。
いっぽう、60歳代以上になると、全体の40%以上の人が金融資産1,000万円以上を保有しています。
60歳代以上の人のなかでは、金融資産1,000万円以上の人はそこまで珍しい存在ではないといえるでしょう。
以上のように、対象とする年代によって、金融資産が1,000万円以上ある人がお金持ちといえるかどうかが変わります。
知るぽると「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」を参考に、世帯別に1,000万円以上の金融資産がある人の割合を表にすると、以下のようになりました。
世帯種別 | 金融資産1,000万円以上の世帯の割合 |
世帯主のみ | 21.3% |
世帯主夫婦のみ | 36.5% |
世帯主夫婦と子のみ | 32.0% |
世帯主夫婦と親のみ | 39.7% |
図を参考にすると、1,000万円以上の金融資産を保有している人は、世帯主のみの世帯では21.3%と、珍しい存在です。
いっぽう、世帯主のみの世帯以外の世帯では30%以上の人が金融資産1,000万円以上を保有しており、世帯主夫婦と親のみの世帯では、40%近い人が金融資産1,000万円以上を保有。
世帯主夫婦と親のみ世帯のなかで、金融資産1,000万円以上の人は珍しい存在とはいえないでしょう。
以上のように、対象とする世帯によって、金融資産が1,000万円以上ある人がお金持ちといえるかどうかが変わります。
知るぽると「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」を参考に、収入別に1,000万円以上金融資産がある人の割合を表にすると、以下のようになりました。
年間収入 | 金融資産1,000万円以上の人の割合 |
300万円未満 | 23.9% |
300~500万円未満 | 27.3% |
500~750万円未満 | 34.2% |
750~1,000万円未満 | 47.9% |
1,000万円~1,200万円未満 | 53.7% |
1,200万円以上 | 61.0% |
図を参考にすると、年収が上がるにつれて、金融資産が1,000万円以上ある人の割合も増えます。
年収が300万円未満の人のなかで、金融資産1,000万円以上の人は23.9%です。
いっぽう、1,000万円以上の年収がある人では、半数以上が1,000万円以上の金融資産を保有。
年収が上がるほど、金融資産1,000万円以上ある人は珍しい存在ではなくなります。
以上のように、対象とする人の年間収入によって、金融資産が1,000万円以上ある人がお金持ちといえるかどうかが変わります。
参考: 知るぽると「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」
この章では、金融資産が1,000万円以上ある人の特徴を解説しています。
1,000万円以上お金を貯めることができる人は、お金にきっちりしていることが多いです。
毎月、いくらお金が入ってきて、いくら出ていくかを把握しています。
毎月、決まったお金を貯金や貯蓄していることが多く、計画的にお金を貯めている人が多いです。
1,000万円の貯蓄を目指す人は、まずはきっちりお金の管理をすることから始めましょう。
1,000万円以上お金を貯めることができる人は、無駄なものを買いません。
自分は必要ないものだけど、友人が持っているから自分も買うといったことはなく、自分にとって本当に必要なものだけを買う傾向にあります。
そのため、無駄な出費が減って、お金が貯まりやすくなるのです。
1,000万円の貯蓄を目指す人は、何かを購入する際には、自分にとって本当に必要なのか再確認したうえで購入し、無駄なものは買わないようにしましょう。
1,000万円以上お金を貯めることができる人は、お金に関する知識が豊富です。
電子決済のポイントを活用することで支払いを抑えたり、資産運用をしていたりと、お金に関して詳しい人が多い傾向にあります。
お金のことをいろいろ勉強し、上手く付き合ってくことで、お金が貯まりやすくなります。
1,000万円の貯蓄を目指す人は、お金の勉強も同時に進めていくようにしましょう。
1,000万円以上お金を貯めることができる人は、「【収入別】1,000万円の貯金がある人の割合」でも触れたとおり、収入が多い傾向にあります。
支出を抑えつつ、収入を上げることができれば、貯蓄に回す金額が増え、お金も貯まりやすくなります。
1,000万円の貯蓄を目指す人は、収入を上げる努力をしましょう。
1,000万円以上お金を貯めることができる人は、資産運用をしている人が多いです。
資産運用とは、持っているお金を、預貯金や投資で効率的に増やしていくことで、資産運用を活用することで、想定より早く1,000万円の貯蓄ができる可能性があります。
1,000万円の貯蓄を目指す人は、資産運用についても勉強しましょう。
この章では、1,000万円を貯める方法を解説しています。
まずは1,000万円を貯蓄し、貯まれば、さらに大きな金額を目標に貯蓄していきましょう。
定期預金や財形貯蓄を使い、お金を貯めていきましょう。
定期預金とは、預入期間が決まっていて、預入をしている間はお金を引き出すことのできない預金です。
その代わり、一般的に普通預金よりも金利が高く設定されています。
財形貯蓄とは、給与から天引きされて自動的に貯蓄される制度です。
財形貯蓄には3種類あり、一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄があります。
内容は、以下のとおりとなっています。
一般財形貯蓄 | 財形年金貯蓄 | 財形住宅貯蓄 |
勤労者が、3年以上にわたって、定期的に事業主を通じて積み立てていく、目的を問わない使途自由な貯蓄のことです。契約時の年齢制限はなく、複数の契約も可能です。 | 55歳未満の勤労者が5年以上の期間、定期的に事業主を通じて積み立て、60歳以降の契約所定の時期から5年以上、年金として支払いを受けることを目的とした貯蓄のことです。 | 55歳未満の勤労者が5年以上にわたって定期的に事業主を通じて積み立てていく、持家取得または持家の増改築(リフォーム)などを目的とした貯蓄のことです。 |
参考: 厚生労働省「財形貯蓄制度」
財形貯蓄も、一般的に、普通預金よりも金利が高く設定されています。
では、定期預金や財形貯蓄を使った場合、金融資産1,000万円以上を貯めるには、毎月どのぐらいの金額を貯蓄すればいいのでしょうか。
日本銀行「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について」によると、2022年3月30日時点の300万円未満1年定期の平均金利は0.003%です。
財形貯蓄の金利も定期預金とほぼ同じになることが多いので、ここでは両方とも同じ金利として考えます。
1,000万円のお金を定期預金、もしくは財形貯蓄で期間5年、10年、15年で貯めようとすると、毎月の貯蓄額はそれぞれ以下のようになります。
期間 | 毎月の貯蓄額(年利0.003%で運用) |
5年 | 166,654円 |
10年 | 83,321円 |
15年 | 55,543円 |
参考:資産運用シミュレーション
お金を貯める期間を短くすると、毎月の貯蓄額が多くなり、貯める期間を長くすると、毎月の貯蓄額が少なくなります。
人によって、毎月貯蓄に回せる金額は違いますが、時間を味方につけ、コツコツと貯めていくことで、1,000万円を貯めることが可能です。
投資商品も活用しながらお金を貯めていきましょう。
投資商品には株式、投信、債券、保険、外貨預金、実物資産など、さまざまな種類があります。
それらの投資商品は、リスクはあるものの、定期預金や財形貯蓄よりも利回りが高いことが多いです。
金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」によると、1998年1月1日~2017年12月31日までの20年間、日経平均につみたて投資をした場合の年間平均利回りは5.5%でした。
金融庁の例を参考に、年間5.5%の利回りで投資ができた場合に1,000万円を期間5年10年15年で貯めようとすると、毎月の貯蓄額は以下のようになります。
期間 | 毎月の貯蓄額(年利5.5%で運用) |
5年 | 145,178円 |
10年 | 62,693円 |
15年 | 35,875円 |
参考:資産運用シミュレーション
こちらも、お金を貯める期間を短くすると、毎月の貯蓄額が多くなり、貯める期間を長くすると、毎月の貯蓄額が少なくなります。
また、定期預金や財形貯蓄に比べ、利回りが高くなったため、毎月の貯蓄額が少なくなります。
投資にはリスクもあり、資産がマイナスになることもありますが、上手く活用し、効率的に貯蓄をすることが可能です。
参考: 厚生労働省「財形貯蓄制度」
参考:日本銀行「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について」
参考:資産運用シミュレーション
1,000万円以上の貯金を持っている人がお金持ちかというと、年齢や世帯種類など置かれた状況によって違います。
また、コツコツと貯蓄や資産運用をしながら1,000万円資金を貯めることは可能です。
これから1,000万円の貯蓄を目指す人も、すでに1,000万円の貯蓄があり、さらに大きな金額を貯蓄することを目指す人にも弊社では相談に乗ることが可能です。
「1,000万円を貯める方法はわかったけれど、一人で貯められるかわからない。」
「投資を活用してみたいけれど、やり方がわからない。」
「1,000万円以上の金融資産はあるけれど、さらに効率よく貯めたい。」
など、置かれている状況によって、さまざまなお悩みがあることでしょう。
弊社では、お客様の状況によって個別にご相談を承っているので、様々なお悩みに対応可能です。
専門のスタッフが、丁寧にコンサルティングさせていただきますので、ぜひこの機会に一度、ご相談ください。