20代で貯金目標を1,000万円にしている人はいますか?
1,000万円というとすごく大きな金額に聞こえますよね。
結論からいうと、頑張りと工夫次第で20代で1,000万円の貯金は可能です。
この記事では、20代で1,000万円の貯金をしている人がどのぐらいいるのか、どうやって1,000万円を貯めればいいのかを解説しています。
ぜひ、最後までお読みください。
コンテンツページ
金融広報中央委員会「知るぽると」によると、20代で金融資産を1,000万円以上保有している世帯は全体のわずか2.7%でした。
金融資産とは、現金、預貯金、株式、債券、投資信託、生命保険、小切手など実物ではなく、現金化できる資産のことを言います。
20代では、金融資産保有額が300万円未満の世帯が一番多く、全体の80.4%と、約8割を占めています。
この結果だけを見ると、20代で1,000万円を貯めることは難しそうに見えるかもしれません。しかし、頑張りと工夫次第では、20代で1,000万円の貯蓄も可能です。
金融資産保有額 | 100~300万円未満 | 300~500万円未満 | 500~1,000万円未満 | 1,000~3,000万円未満 | 3,000万円以上 |
20代割合 | 80.4% | 7.5% | 7.4% | 2.0% | 0.7% |
参考:金融広報中央委員会「知るぽると」をもとに作成
この章では、20代で1,000万円を貯める方法を解説しています。
解説を進める前に、「貯金」と「貯蓄」の違いを理解しておきましょう。
・「貯金」はお金自体を貯めることを言います。
・「貯蓄」は金融資産(現金、預貯金、株式、債券、投資信託、生命保険、小切手など実物ではなく、現金化できる資産)の蓄えのことを言います。
上記を踏まえながら、確認していきましょう。
収入を増やすことで、貯金や貯蓄をするスピードを速くできます。
22歳で就職し、30歳まで貯金をして1,000万年を貯めることを想定してみましょう。
22歳から30歳までは8年間あります。
1,000万円を8年間で貯めることを想定し、単純に計算すると、
1,000万円÷8年=125万円/年
となり、1年間に125万円、貯金する必要があります。
毎月104,167円の貯金が必要です。
一般財団法人「労務行政研究所」によると、2023 年度決定初任給の水準は、大卒で225,686円となっています。
225,686円から税金が引かれるので、手取りにすると、17万円前後になるでしょう。
手取り17万円から10万円以上の貯金をするとなると、実家暮らしか、よほど家賃の安い賃貸物件に住み、節約をしないと難しいかもしれません。
ただし、初任給のままずっと20代を過ごすわけではなく、収入を増やしていけば、月に10万円以上、貯金をすることも苦ではなくなります。
手取りが17万円で10万円程度を貯金するのと、手取りが27万円で10万円程度貯金をするのでは余裕が違います。
また、手取り17万円の時に10万円程度貯金をして大丈夫な人は、手取りが27万円になれば20万円程度を貯金に回し、残りのお金で生活をすることも可能です。
その場合は、より早く貯金が貯まることになります。
収入を増やす方法としては、「勤めている会社で昇格する」、「転職する」、「起業する」、「副業をする」などの方法があります。
収入を増やすと同様に、支出を抑えることも大切です。
以下に、支出を減らす方法をまとめています。
先取り貯金し、使うお金をコントロール
お給料などから先に貯金分を貯金し、残ったお金で生活するようにしましょう。そうすることで確実にお金が貯まっていきます。
固定費を見直す
一人暮らしなら家賃や水道光熱費、携帯やWi-Fiの通信代など、毎月かかる費用の見直しをしましょう。毎月の固定費を削減することで、貯金に回すお金を増やすことができます。
キャッシュレス決済
現金ではなくクレジットカードなど電子決済を利用しましょう。管理がしやすくなり、ポイントも活用できます。
自炊をする、不必要なものは買わない
外食を控え自炊をする、ペットボトルを買わずにお茶を持参するなど、購入しなくてもいいものはなるべく購入せずに過ごすことを習慣付けましょう。塵も積もればで、節約したお金を貯金に回すことができます。
支出を抑え、収入を増やすことができれば、貯金をするスピードをさらに速めることができるでしょう。
貯蓄をするには、資産運用も有効です。
貯金をした場合、銀行にお金をあずけていても金利が低いため、なかなか資産が増えません。
日本銀行によると、2023年6月の普通預金の預金種類別店頭表示金利は普通預金で0.001%、定期預金で0.004%です。
100万円を1年間預入すると、普通預金で1,000円、定期預金で4,000円の金利がつくことになります。
利息だけで考えると、8年間で普通預金だと8,000円、定期預金(単利の場合)だと3,2000円の受け取りです。
※実際には受取金利に対して税金がかかるので、利息の受取額は上記より少なくなります。
資産運用をすると、貯金をするよりも早く1,000万円を貯蓄できる可能性があります。
GPIFによると、「2001年度以降、2021年度までの年金積立金の名目の運用利回りは年平均で3.71%」とのことです。
GPIFとは、私たちが将来貰える公的年金の運用をしている機関で、厚生労働大臣からの作成・指示された中期目標をもとに運用を行っています。
では、GPIFの平均利回り3.71%/年で運用ができたとすると、1,000万円の貯蓄をするには毎月どのぐらいの金額を積立すればよいのでしょうか。
金融庁「資産運用シミュレーション」を活用し、試算すると、平均利回り3.71%/年で8年間運用して1,000万円の貯蓄をしようとすると、毎月89,632円の積立が必要となります。
運用をせずに貯金をすると毎月104,167円が必要でしたが、資産運用をすると、毎月89,632円と、毎月14,535円も貯蓄に回す額を減らすことができます。
貯蓄以外に使えるお金が、毎月14,535円も増えることになります。
年間で174,420円です。
1年で174,420円も貯まれば、旅行や好きなものを購入することに使えるかもしれません。
ぜひこの機会に、資産運用にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただし、資産運用にはリスクもあり、利回りも一定ではありません。
しっかりとリスクリターンを理解をしてから、運用するようにしましょう。
参考:日本銀行
参考:GPIF
この章では、20代で1,000万円の貯金を目指す人が辞めたほうがいいことを解説しています。
お給料から生活費やお小遣いを使ったあとに貯金をするのは、辞めましょう。
先に生活費やお小遣いを使ってしまうと、ついつい使いすぎてしまいます。
先に貯金をしてから残ったお金で生活をするようにしましょう。
友達が持っているから自分も購入する、テレビでいいといっていたから購入するなど、自分にとって必要でないものを購入するのは辞めましょう。
何かを購入する際は、自分にとって本当に必要なのかを考えて購入するようにしましょう。
キャッシングとは、お金を借りるサービスのことをいいます。
今は、クレジットカードなどで比較的簡単にキャッシングができたりしますが、20代で1,000万円の貯金を目指す人はキャッシングをするのは辞めておきましょう。
キャッシングをすると、借りたお金に対して預金金利よりもはるかに高い金利で利息支払わなければなりません。せっかくお金を貯めようとしているのに、利息の支払いや返済に追われて全然お金が貯まらなくなる可能性があります。
キャッシングをしなくてもいいように、生活レベル以上の支出がないように心がけましょう。
どんぶり勘定とは、お金の出し入れをきっちりせずに大雑把に管理することです。
たとえば、毎月10万円の貯金をする必要があるのに、今月は9万5千円の貯金をするといった風に、「だいたいこのぐらい」で貯金をすると、8年後には数十万円単位で差が出ます。
お金はどんぶり勘定ではなく、きっちりと管理するようにしましょう。
20代で貯金を1,000万円貯めようと思っても、なかなか達成できないこともあります。
20代は人生のなかでも貴重な年代です。
体力もあり、自由に使えるお金もある程度ある。
貯金ばかりしていては、貴重な経験ができない場合もあります。
20代は自己投資や経験にお金を使うことも大切です。
自己投資や経験を積むことで、将来的に収入が上がる可能性もあります。
また、20代で1,000万円を貯めることができなくても、30代以降で巻き返すことも可能です。
貯金をすることばかりに捕らわれないで、貴重な時間を有効に使うことも考え、負担にならないように貯金をするようにしましょう。
20代で1,000万円貯金をするという高い目標を掲げ、達成することのできる人は、全体からすると少ないかもしれません。しかし、絶対にできないわけではありません。
目標を達成するには、収入を増やす、支出を減らす、資産運用をするという方法があります。
すべてを実行することができればいいですが、この記事を読んでいる人それぞれ収入の額も違えば、毎月何にいくら使うのか、資産運用経験の有無なども違います。
その時に置かれている状況によって、貯蓄の方法も変えなければなりません。
現在、「自分が行っている方法で貯金(貯蓄)1,000万円を達成できるのか不安。」、「一人では貯金(貯蓄)1,000万円まで頑張れない。」という人も多いのではないでしょうか。
弊社では、専門のスタッフが貯金(貯蓄)1,000万円を達成するにはどうすればよいのかも含め、お金に関するさまざまなお悩みの相談に乗っています。
1,000万円貯金(貯蓄)のやり方がわからない方や、これを機に1,000万円貯金(貯蓄)を目指したいという方もぜひ一度、弊社スタッフへご相談ください。