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中古戸建住宅のメリット・デメリットを比較!おすすめの築年数は?

中古戸建住宅のメリット・デメリットを比較!おすすめの築年数は?
梶山夏樹|サムネイル
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梶山夏樹

都心を中心に地価が高騰している背景から、中古戸建て住宅を検討している方が年々増えています。

 

中古戸建て住宅は、新築と比較して費用を抑えられる点が魅力ですが、メリットとデメリットを把握して、本当に購入すべきか慎重に判断しなければいけません。

 

この記事では、中古戸建て住宅のメリットとデメリットを詳しく解説します。また、築年数の目安も踏まえて、自分に向いている物件であるかを確認しましょう。

 

中古戸建て住宅はデメリットしかないって本当?

中古戸建住宅はデメリットしかないって本当?

インターネットなどで調べると「中古戸建て住宅はデメリットしかない」との声もあり、購入を避けるべきではないかと心配に思う方も少なくないでしょう。

 

たしかに、中古戸建て住宅には建物の老朽化や間取りの古さ、修繕費用がかかる可能性があるなどのデメリットがありますが、それだけではありません。

 

立地がよい物件を比較的安価で手に入れられたり、リノベーションによって自分好みの住まいに作り替えられたりとメリットも多いです。そのため、デメリットを理解した上で工夫すれば、中古戸建て住宅は魅力的な選択肢となりえるでしょう。

 

中古戸建て住宅のメリットは?

中古戸建住宅のメリットは?

中古戸建て住宅には、大きく分けて、価格面と立地面の2つのメリットがあります。また、あらかじめ建てられている物件のため、失敗しにくい点も魅力です。

 

では、中古戸建て住宅の具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。購入前の判断材料としてぜひ参考にしてください。

 

実際の物件を確認できる

新築の場合、完成するまで住まいの全体像を正確に把握することが難しくなります。しかし、中古戸建て住宅では、購入前に現物を直接見て確認できるため、生活動線や部屋の広さ、日当たりや周辺環境などを具体的にイメージしやすくなります。

 

また、壁や床、設備の状態を目で見てチェックできるため、将来的に修繕が必要な箇所を事前に把握して計画を立てられる点もメリットです。

 

近隣の住環境や街並みも購入前に確認できるため、入居後のギャップが少なく、立地を重視する方にも向いています。

 

価格が安い

中古戸建て住宅は、新築と比較して建物部分の価値が築年数に応じて下がるため、土地の価値を中心にした価格設定になることが多く、購入費用を抑えられます。

 

同じ予算でも、新築では手が届かないエリアや広さの物件を購入できる可能性が高まるため、選択肢が広がる点も魅力です。

 

また、購入時の初期費用が低いため、浮いた予算をリフォームやリノベーションに充てて、自分好みの住まいに仕上げることもできます。予算が限られている方でも、満足度の高い物件を手に入れられるでしょう。

 

価格を交渉できる可能性がある

中古戸建て住宅は、売主が個人である場合が多いため、売却の理由や売却時期の都合によっては、価格交渉が期待できます。特に、売主が早期に売却を希望している場合や、長期間売れ残っている物件では、値引き交渉が成立しやすいのでいい機会です。

 

交渉が成功すれば、より購入費用を抑えられる点は、中古戸建て住宅特有の魅力でしょう。ただし、人気の物件では価格交渉ができない場合も多く、希望額で購入する方が優先されるため注意が必要です。

 

入居までのスピードが早い

新築は設計から施工、引き渡しまでに半年から1年以上かかる場合がありますが、中古戸建て住宅はすでに完成しているため、購入手続きが完了すればすぐに入居できます。

 

築年数が浅く、リフォームやリノベーションの必要がない場合は、契約して数週間から数カ月で新生活をスタートできるケースも多いです。

 

転勤や子どもの学業などの事情で早急に住まいを用意したい方にとって、中古戸建て住宅は選択肢の一つとなるでしょう。

 

リフォーム・リノベーションができる

中古戸建て住宅は既存の物件を購入するため、自分にとって好みではない箇所も少なくないでしょう。しかし、購入後に自分の好みに合わせてリフォームやリノベーションができるので、ネガティブに感じる必要はありません。

 

物件にかかる費用を抑えてリフォームやリノベーションに投資すれば、間取りの変更や古くなった設備の交換、壁や床のデザインの変更など、自分たちの生活スタイルや趣味に合った住まいの実現が可能です。既存の物件の良さを活かしつつ新たな変化を加えられる点が、中古戸建て住宅ならではのメリットでしょう。

 

人気のエリアに住める可能性がある

新築戸建て住宅は土地探しから始めることが多く、都市部や人気エリアでは土地の取得が難しかったり、高額になったりするケースが多いです。中古戸建て住宅の場合は、すでに建物が建っているため、比較的手に入りやすい価格で希望のエリアに住めるチャンスが広がります。

 

子どもの通学や職場へのアクセスを重視する場合、資産価値の高い地域を選びたい場合でも選択肢が多く、複数の物件を比較できる可能性があるのはメリットです。

 

近隣住民の雰囲気を確認できる

中古戸建て住宅はすでに周辺に住んでいる方が多いので、近隣住民の生活環境や雰囲気を把握できる点がメリットです。

 

近隣住民の世代や生活リズム、地域の治安、コミュニティの雰囲気などを直接確認して、自分や家族がその地域に馴染めるかを判断しましょう。

 

また、日常生活で気になる騒音や交通量、ゴミ出しルールなどの実際の住環境もチェックできるため、安心して購入を検討できる点も魅力です。

 

中古戸建て住宅にはデメリットもある!

中古戸建住宅にはデメリットもある!

中古戸建て住宅には多くのメリットがある一方で、購入を検討する場合は、デメリットも把握する必要があります。

 

築年数や設備の古さ、リフォーム費用の発生など、事前に確認すべき点を押さえることで、購入後のトラブルを防ぎ、安心して新生活を始められるでしょう。

 

ここからは、中古戸建て住宅のデメリットを解説します。

 

設備や内装が古い

築年数が経過している中古戸建て住宅では、キッチンや浴室、トイレなどの設備が最新のものではなく、使い勝手や省エネ性能が現代の基準に劣る場合があります。

 

また、内装が経年劣化していることも多く、壁紙の汚れや床の傷、断熱性能の低下が気になる場合もあるでしょう。設備や内装を改善する場合には、リフォームや設備交換が必要になるため、追加費用が発生してしまいます。

 

特に、水回りは気になりやすい部分なので、あらかじめ予算に含めておくと安心です。

 

耐震性が低い可能性がある

築40年以上の中古戸建て住宅を購入する場合は、新耐震基準を満たしていない可能性があるため、注意が必要です。新耐震基準を満たしていない物件は、震度5強以上の地震が発生した場合、倒壊・崩壊のリスクがあります。

 

1981年6月1日以降の物件は新耐震基準を満たしているため、中古戸建て住宅を選ぶ際の目安にしましょう。また、地盤に応じた基礎設計など、新耐震基準をさらに厳しくした2000年基準の物件を選ぶとより安心です。

 

旧々耐震基準 1971年(昭和46年)以前の物件
旧耐震基準 1981年(昭和56年)5月31日以前の物件
新耐震基準 1981年(昭和56年)6月1日以降の物件
2000年基準 2000年(平成12年)以降の木造物件

 

築年数が古い物件はリノベーション済みを謳っているケースが多く、内見でも魅力的に見えますが、耐震基準も忘れずにチェックしましょう。

 

修繕が必要な可能性がある

中古戸建て住宅は、給排水管の老朽化や基礎部分のひび割れ、屋根や外壁の劣化など、見えない部分も含め、修繕が必要な場合があります。特に、購入後の修繕費用が想定外に高額になると、新築住宅と費用が変わらないケースも少なくありません。

 

購入前にホームインスペクションを依頼して、修繕の必要性や費用を見積もってもらうとよいでしょう。ホームインスペクションとは、購入前に建物の状態を専門家に調査してもらうことです。

 

ホームインスペクションを依頼する際には費用がかかりますが、修繕が必要な部分を事前に把握できるため、不測の出費を避けることができます。

 

気になった場所は、購入前に物件の状態を専門家に確認してもらい、修繕の必要性を見極めましょう。

 

使用感が気になる

中古戸建て住宅は過去に他の住人が暮らしていたため、壁や床、ドアやキッチンなどに生活の痕跡が残っている場合があります。

 

例えば、壁紙の汚れや傷、床材の擦り減り、設備の使用感などが目立つこともあります。そのため、新築に比べて気になる要素が多い点はデメリットになるでしょう。

 

ただし、使用感が気になる場合でも、リフォームやリノベーションによって改善可能な場合が多く、気になる箇所を自分好みにアップデートできます。購入時の費用を抑えてリフォームに予算を回す方法もあるので、不動産会社に相談するとよいでしょう。

 

中古戸建て住宅を買うなら築何年がおすすめ?

中古戸建住宅を買うなら築何年がおすすめ?

結論から言うと、中古戸建て住宅を購入する場合は、築20年前後がおすすめです。物件は築20年から固定資産としての価値が下がる傾向にあるため、価値が下落した築20年を目安に購入すると、費用を抑えて購入できる可能性があります。

 

公益財団法人東日本不動産流通機構が調査した「首都圏不動産流通市場の動向」でも、築20年前後の中古戸建て住宅が売れているとの結果が出ています。

 

中古住宅の種類 成約した築年数(2021年) 成約した築年数(2022年) 成約した築年数(2023年)
中古戸建て住宅 21.2年 21.3年 21.8年
中古マンション 22.6年 23.3年 23.8年

引用:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向」
※小数点二桁は切り捨て

 

中古戸建て住宅の購入を検討している場合は、築20年前後を狙って探しましょう。

 

築20年前後の中古戸建て住宅を買うメリット

築20年前後の中古戸建て住宅を買うメリットは、目に見えた劣化が少ないため、気になる箇所のリフォームだけで問題ない可能性が高い点です。トイレや洗面所、お風呂などの水回りや設備が古いものなど部分的な修繕のみで済むため、より初期費用を抑えられるでしょう。

 

また、築20年前後の中古戸建て住宅は2000年基準を満たしている可能性が高く、耐震性に問題がない点も魅力です。安心して長期的に住むためにも最新の耐震基準の物件に住みましょう。

 

中古戸建て住宅と新築戸建て住宅はどちらを選ぶべき?

中古戸建住宅と新築戸建住宅はどっちを選ぶべき?

ここまで、中古戸建て住宅のメリットとデメリットを解説しました。しかし「せっかく家を購入するなら」と新築戸建て住宅を選ぶべきではと迷っている方も少なくないでしょう。

 

中古戸建て住宅と新築戸建て住宅は、それぞれ異なるメリットがあり、どちらがおすすめとは断言できません。中古戸建て住宅は価格の安さやリフォームの自由度が魅力で、新築戸建て住宅は最新設備や保証が整っている点が大きな強みです。

 

ここからは、中古戸建て住宅と新築戸建て住宅の特徴を比較して、それぞれの選び方のポイントを解説します。自分に合った物件を見つけるヒントとして参考にしてください。

 

中古戸建て住宅がおすすめなケース

中古戸建て住宅は、コストを抑えながら戸建て住宅を手に入れたい方や、立地や環境を重視する方におすすめです。新築よりも価格を抑えられるので、同じ予算でより広い物件や便利なエリアでの購入が期待できます。

 

また、入居までのスピードが早いため、早急に引越しをしたい場合や、完成した建物を直接確認したい場合も向いています。

 

新築戸建て住宅がおすすめなケース

新築戸建て住宅は、最新の設備や高性能な住宅で快適に暮らしたい方、購入後の修繕やリフォームの手間を避けたい方におすすめです。

 

断熱性能や耐震性、省エネ設備などが最新基準を満たしており、メンテナンス費用が当面かからないことが多い点が大きなメリットになります。

 

注文住宅を選べば、設計から自分の希望を反映できるため、間取りやデザインにこだわりたい方にとって理想的です。すべてが新しい環境で新生活をスタートできるので気分も上がるでしょう。

 

中古戸建て住宅のメリット・デメリットを比較して後悔しない選択を!

中古戸建住宅のメリット・デメリットを比較して後悔しない選択を!

中古戸建て住宅には、価格を抑えられる点や人気の立地に住める可能性がある点などメリットが多いですが、設備の老朽化や耐震性などのデメリットも存在します。そのため、物件価格とリフォーム費用の予算配分を慎重に考えることが大切です。

 

この記事の内容を参考に、中古戸建て住宅が向いているかを判断して後悔しない家選びをしましょう。

 

弊社では、住宅購入前後に特化してお金の相談を承っております。「住宅ローンの返済計画を立てたい」「リフォーム費用を含めた予算を決めたい」など、お困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。


この記事を書いた人
梶山夏樹
お金の話は難しい、触れてはいけない話、知っている人が得をして、知らない人が損をする。といったイメージを持たれる方が多いか...
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