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貯金が500万円を超えたら何ができる? 達成した人の割合・達成するまでの年数を紹介

小林竜也|サムネイル
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小林竜也

貯金が500万円を超えると経済的な余裕が生まれるため、貯まったお金を使ってさまざまな選択肢が取れます。

 

具体的に500万円の資金で何ができるのかを知ることで、人生の目標や夢を叶える具体的な方法も考えられるでしょう。

 

本記事では、貯金が500万円を超えたら何ができるのか、すでに500万円の貯金を達成している人の割合を含めて解説します。

 

また、貯金500万円を達成する前にできることと、達成したあとに考えることをあわせて紹介します。貯金額が上がるほど貯金が簡単になる仕組みもわかるようになるでしょう。

 

貯金が500万円を超えたら何ができる?

貯金が500万円を超えた時にできることを以下にまとめました。

 

・働かなくても一定期間暮らせる
・資産運用でまとまった収入を得られる
・住宅ローンの頭金を用意できる

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

働かなくても一定期間暮らせる

貯金が500万円を超えると、多くの人にとって、働かなくても一定期間は暮らしていける安心感が生まれます。

 

二人以上の世帯・単身世帯における、1ヶ月の消費支出の平均は、以下のとおりです。

 

世帯 消費支出の平均
二人以上の世帯 30万243円
単身世帯 16万9,547円

総務省統計局『家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要』より筆者作成

 

二人以上の世帯は約30万円、単身世帯は約17万円が1カ月にかかる生活費の基準になるでしょう。

 

平均の生活費の支出を続けて、500万円の貯金が尽きるまでの期間を考えると、二人以上の世帯が1年と4カ月、単身世帯が2年と5カ月になります。

 

どちらも1年以上にわたって働かなくても暮らすことが可能であるため、経済的な余裕が生まれたと考えられます。

 

万が一、急に働けなくなった場合や、収入が大きく減少した場合も生活が可能になるため、心理的に安心して生活しやすいでしょう。

 

経済的な余裕があることを利用して、退職後に難関資格の勉強、大学への再入学や留学など、新しいことに対する挑戦も可能です。

 

資産運用でまとまった収入を得られる

貯金した500万円を資産運用に回すことで、まとまった収入を得ることも可能です。

 

例えば、年率6%を期待して資産運用をする場合、元手が500万円であれば、年間で30万円の収入を得られる計算になります。

 

上述した二人以上の世帯の1カ月分の生活費に相当する収入が得られるため、安定してお金を貯めやすくなるでしょう。

 

資産運用は一定の貯金があれば、お金が働いて収入を生む仕組みを作れます。

 

労働収入に依存しない生活基盤を築ける可能性が生まれ、将来的にはセミリタイアやFIREを目指すことも可能です。

 

住宅ローンの頭金を用意できる

貯金が500万円を超えている場合は、家を購入する際に住宅ローンの頭金として利用できます。

 

住宅購入では、物件価格の1割~2割を頭金として支払うことが一般的です。

 

500万円の頭金で物件価格の1割~2割を支払う場合は、2,500万円~5,000万円の価格帯の住宅を購入できます。

 

住宅ローンは頭金をゼロ、もしくはほとんど支払わずに組める場合もありますが、審査に通過しづらく、金利が高くなることもあり、デメリットが大きくなります。

 

よって、500万円を超えるまとまった貯金を頭金として用意できると、住宅の購入もしやすくなるでしょう。

 

貯金が500万円を超えている人の割合

貯金が500万円を超えている人の割合を二人以上の世帯・単身世帯に分けたうえで、年代別・年収別の割合をまとめます。

 

年代別の割合

年代別でみた、貯金が500万円を超えている人の割合は以下のとおりです。

 

世代 二人以上の世帯 単身世帯
20代 10.5% 7.8%
30代 26.9% 25.4%
40代 35.7% 29.3%
50代 40.8% 32.8%
60代 56.1% 40.5%
70代 55.9% 51.1%

金融広報中央委員会『令和5年(2023年) 家計の金融行動に関する世論調査』より筆者作成

 

年代が上がるほど、二人以上の世帯・単身世帯ともに貯金500万円を達成している人の割合は多くなります。

 

二人以上の世帯では、60代になると、貯金が500万円を超えている人の割合が50%を超えます。

 

単身世帯では、30代・40代の貯金額の平均値が30代で594万円、40代で559万円となり、500万円台になりました。

 

貯金500万円の達成は20代であれば希少であり、30代以降であれば十分に達成しやすい額面といえます。

 

年収別の割合

年収別でみた、貯金が500万円を超えている人の割合は、以下のとおりです。

 

年収 二人以上の世帯 単身世帯
300万円未満 25.7% 27.0%
300万円~500万円未満 39.9% 35.6%
500万円~750万円未満 46.5% 57.0%
750万円~1,000万円未満 58.7% 75.7%

金融広報中央委員会『令和5年(2023年) 家計の金融行動に関する世論調査』より筆者作成

 

年収に応じて貯金500万円の達成率は異なり、年収が高いほど割合は増加しています。

 

しかし、年収300万円~500万円未満でも、3割~4割に近い達成率であることから、無理なく達成できる貯金額であると考えられます。

 

貯金500万円を達成する難易度は年収によって異なるものの、多くの年収で目標にできる金額といえるでしょう。

 

貯金500万円を達成するまでにかかる年数

次に、貯金をゼロから始めて貯金500万円を達成するまでにかかる年数を解説します。

 

貯蓄率と実際の貯金額から500万円を達成するまでの年数を考えていきましょう。

 

貯蓄率から毎月貯金可能な金額を計算

 

貯金を続けていくにあたって、貯蓄率が重要になります。貯蓄率は、手取り収入のうちいくらを貯蓄に回したかを示す割合のことです。

 

具体的な貯蓄率のデータは以下のとおりです。

 

貯蓄率 二人以上の世帯 単身世帯
5%未満 6.5% 5.1%
5%~10%未満 13.5% 8.8%
10%~15%未満 19.2% 14.2%
15%~20%未満 3.5% 3.3%
20%~25%未満 9.4% 7.9%
25%~30%未満 1.4% 2.2%
30%~35%未満 5.1% 6.1%
35%以上 7.7% 11.2%
平均 11.0% 13.0%

金融広報中央委員会『令和5年(2023年) 家計の金融行動に関する世論調査』より筆者作成

 

貯蓄率は、二人以上の世帯・単身世帯ともに10%~15%未満が多く、平均も10%程度になりました。

 

そのため、最低でも貯蓄率の目標は10%に設定し、高い目標を設定して貯金ができるなら20%を目指します。

 

また、実家に住んでいるなどの理由で貯金がしやすい場合は、貯蓄率30%以上での貯金が可能と考えられます。

 

例えば、手取りが25万円の場合、毎月の貯金額を貯蓄率から求めると以下のとおりです。

 

貯蓄率 貯金額
10% 2万5,000円
20% 5万円
30% 75,000円

 

ご自身の手取りから10%~30%の貯蓄率に当てはめて、どれくらいの貯金が可能であるかを計算してみましょう。

 

貯金額から貯金500万円を達成するまでの期間をシミュレーション

毎月貯金できる金額を具体的に認識したところで、毎月1万円~15万円の貯金ができる場合、500万円の貯蓄を達成するまでの期間を以下にまとめました。

 

毎月の貯金額 年間の貯金額 貯金500万円を達成する期間
1万円 12万円 約42年
2万円 24万円 約21年
3万円 36万円 約14年
4万円 48万円 約10年
5万円 60万円 約8年
6万円 72万円 約7年
7万円 84万円 約6年
8万円 96万円 約5年
9万円 108万円 約5年
10万円 120万円 約4年
11万円 132万円 約4年
12万円 144万円 約3年
13万円 156万円 約3年
14万円 168万円 約3年
15万円 180万円 約3年

※端数となる月数は6カ月以上で切り上げ、6カ月未満で切り捨て

 

500万円の貯金を約10年で達成する場合、毎月の貯金額は4万円が目安になります。

 

10%~30%の無理のない貯蓄率から求めた貯金額の範囲内で、最低でも4万円以上を貯金できると理想です。

 

一方で、毎月1万円~3万円の貯金では、500万円を達成するまでの期間が10年を大きく超えます。

 

しかし、収入が上がって余裕ができた場合や、より効率的に貯金ができるようになれば、貯金額を増やすことで目標達成までの期間を短縮できるでしょう。

 

毎月の貯金額が少なくても貯金を始めることが、やがて高額な貯金額の達成につながります。

 

貯金500万円を達成するためのポイント

貯金500万円を達成するために必要なポイントを6つ紹介します。

 

・貯金の目標と期限を明確にする
・家計簿をつけて支出を見直す
・先取り貯金で確実に貯める
・副業・資格取得で収入を向上させる
・決済のポイント還元を意識する
・貯金の一部を資産運用に回す
それぞれ詳しく見ていきましょう。

貯金の目標と期限を明確にする

貯金500万円を達成するうえで、最初におこなうべきことは、明確な目標と期限の設定です。

 

計画通りにお金を増やすためには、いつまでにどのような目的で貯金をするのかを明確にすることが重要です。

 

例えば、住宅ローンの頭金を確保するために、5年で500万円を貯める目標を立てたとしましょう。

 

5年で500万円を貯めるには、毎月約8万円の貯金が必要になるため、具体的な貯金額がわかるようになります。

 

目標や期限を設けずに貯金を続けると、貯金額が適切でないことから、貯金500万円の達成に時間がかかるかもしれません。

 

目標がなければ、浪費をしてしまい計画通りに貯金ができずに、500万円を達成できなくなる可能性もあります。

 

そのため、最初に貯金の目標と期限を明確にする必要があります。

 

家計簿をつけて支出を見直す

少しでも貯金できる資金を増やすにあたって、無駄な支出を見直すことが重要です。

 

そのためには、実際に支出しているお金を認識することが大切であるため、家計簿をつけることが必要です。

 

例えば、コンビニで週5回、1回500円以上の買い物をしている場合は月1万円を超えます。

 

家計簿で支出を見直すと、日常の意識しない買い物でも額面で把握できるため、本当に必要な買い物であるか疑問に思う出費が出てきた場合は削ることを考えましょう。

 

どの出費から見直せばいいかわからない場合は、継続的にかかる固定費から見直すといいでしょう。

 

電気代・通信費は、他の会社と契約すると安くなる場合もあるため、今契約しているプランを見直すことをおすすめします。

 

また、サブスクリプションを複数契約している場合は、不要なものを解約するようにしましょう。

 

出費を減らして浮いたお金を貯金すれば、より効率的に500万円の貯金を達成できるようになります。

 

先取り貯金で確実に貯める

貯蓄率をもとに金額を決めて貯金を続ける場合、先取り貯金を習慣にすると確実に貯められます。

 

先取り貯金は、給与から最初に貯金する金額を取り分けてから、残ったお金を生活に充てます。

 

例えば、25万円の給料で5万円を貯金すると決めた場合、先に5万円を貯金すれば確実に貯金を進められるでしょう。

 

生活費から余ったお金を貯金する考えでは、人によってはお金が残らず、まったく貯金できないことがあります。

 

先取り貯金では、強制的に手元に残ったお金でやりくりするため、自然と支出を抑えられるでしょう。

 

お金をあるだけ使ってしまう人や、意思の弱さで貯金が続かない人は、先取り貯金を取り入れることをおすすめします。

 

副業・資格取得で収入を向上させる

できる限り早く貯金500万円を達成したい場合は、支出を減らすだけでは十分とはいえないかもしれません。

 

収入を向上させるために、短期的に収入を上げられる副業、長期的に収入を上げられる資格取得を考えましょう。

 

副業は本業と並行しておこなうことから、持続的な増加が期待される高額な収入を得ることは難しいかもしれません。

 

しかし、毎月2万~3万円程度の固定収入であっても、すべてを貯金に回せるなら500万円の貯金を達成するまでの期間は大きく短縮されます。

 

一方で、資格取得はすぐに収入が増えるわけではありませんが、資格によっては将来の収入を大きく増加させることも可能です。

 

収入の向上は短期的に積み上げるか、長期的に増やすかによって取るべきアプローチが変わるため、自身にあった方法を選びましょう。

 

決済のポイント還元を意識する

どれだけ出費を減らそうとしても必要な支出は存在するため、支払いを前提にポイント還元を意識することが重要です。

 

クレジットカードなどの決済方法では、決済額に応じた割合でポイント還元を受けられます。

 

ポイントの還元率は高くても10%を超えることは少なく、基本的には5%以内にとどまりますが、積み重ねることで確実にポイントを貯められます。

 

支出の合計が10万円である時、1%の還元が受けられるだけでも、1ポイント=1円で1,000ポイントの還元が受けられる計算です。

 

長期的に支出の合計が100万円を超えれば、1万円の還元が受けられるため、積み重ねることで効果を発揮するでしょう。

 

ただし、ポイントを貯めるために不要な買い物をするのは本末転倒です。

 

必要な出費を効率的に支払うことが目的であり、ポイントを貯めることが目的に変わることがないようにしましょう。

 

貯金の一部を資産運用に回す

貯金500万円を長期を前提に達成するにあたって、貯金の一部を資産運用に回すほうが効率的です。

 

銀行に預けているだけでは利息がほとんどつかないため、5年以上の長期にわたって貯金をする場合は、資産運用を取り入れたほうがいいでしょう。

 

例えば、100万円を年利5%で運用できた場合は、1年で貯金が5万円増えたことになります。

 

資産運用に回す金額が増えるほど、貯金額の増加も期待できるでしょう。

 

ただし、代表的な運用先となる投資信託は、金融市場の状況によって元本割れが発生し、資産が減少するリスクもあります。

 

運用が短期であるほど、思うように貯金が増えないリスクが高くなるため、長期を前提に資産運用を検討するようにしましょう。

 

貯金額が上がるほど貯金が簡単になる理由

すでに500万円の貯金を達成している方や、将来的には1,000万円の貯金を目指している方もいるかもしれません。

 

1,000万円は500万円の倍になりますが、0円から500万円に増やす難易度と500万円から1,000万円に増やす難易度は異なります。

 

お金を効率的に増やす方法を理解していれば、貯金額が上昇するほど貯金は簡単になるからです。

 

最後に、貯金額が上がるほど貯金が簡単になる理由を以下にまとめました。

 

・習慣化すれば貯められるのが当たり前になる
・金額が大きいほど資産運用の運用益が増える
・貯金が一定額を超えるとお金が働く仕組みを作れるようになる

 

それぞれ詳しく解説します。

 

習慣化すれば貯められるのが当たり前になる

貯金額が上がるほど、貯金で実績を積み上げたことになり、お金を貯めることが習慣化されたと考えられます。

 

貯金の習慣がない人にとっては、習慣化して貯められるようになるまでのハードルが高いです。

 

欲しいものをすぐに買っていた場合や、お金があるだけ使ってしまう人にとって、自由にお金が使えないことはストレスになります。

 

しかし、貯金が習慣化すれば、我慢をして貯める感覚から、貯められるのが当たり前になるため、今後も貯金を積み重ねられるでしょう。

 

貯金の習慣が身についていない状態から500万円を貯金して、次は1,000万円を目標に設定する場合は、同じ500万円を貯金するとしても心理的に楽になります。

 

金額が大きいほど資産運用の運用益が増える

貯金が増えるとお金を簡単に貯めやすくなる理由は、資産運用と並行する場合、貯金額が大きいほど効果が高まることにあります。

 

もし、500万円を年率6%で運用した場合は30万円の収益を得られますが、同じ条件で5,000万円を運用した場合の利益は300万円になるからです。

 

また、資産運用で得た利益をそのまま運用に回せば、元本はさらに大きくなるため、期待できる利息や運用益も増加します。

 

この運用の効率化は複利と呼ばれており、複利を利用すれば、資産運用によってお金をさらに増やせる仕組みになっています。

 

貯金額を増やして資産運用に回し、得た利益を再投資して投資元本を大きくするほど、お金は簡単に貯まるようになるでしょう。

 

資産運用にはお金が減る危険性もありますが、適切な投資先の選択と分散をすれば、長期的に安定して成果を期待できます。

 

貯金が一定額を超えるとお金が働く仕組みを作れるようになる

貯金額は一定水準を超えると、お金が働く仕組みを作れるようになるため、自身が働く以外の方法で収入を得られるようになります。

 

500万円すべてを資産運用に回せれば、先述したデータでいう1カ月分の生活費と同等の資金を運用によって得ることが期待できます。

 

自身が働かなくても、安定して1カ月分の生活費が賄えるなら、お金が働く仕組みを作れていると考えられるでしょう。

 

よって、貯金500万円は、お金が働く仕組みを作れるようになる貯金額として目安になりやすい基準です。

 

さらに貯金額が増えれば、生活費を賄える月数が増えて、労働収入に頼る生活からお金が働く仕組みを利用した生活にシフトできます。

 

お金が働く仕組みを作ることで、セミリタイアやFIREも実現できるようになるでしょう。

 

貯金500万円は目標として理想的な金額

貯金500万円は、暮らしの安心と次の一歩を踏み出すうえで基準となるため、貯金の目標として理想的な金額です。

 

貯金したお金は銀行に預けるだけでなく、資産運用に回すとより効率的にお金を増やしやすくなるでしょう。

 

資産運用が初めての方は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)への相談がおすすめです。

 

効率的に貯金をするノウハウから、具体的な資産運用の方法まで相談ができるため、総合的なアドバイスを受けられます。


この記事を書いた人
小林竜也
今まで多くの方々とのご縁、支えがあって今とても幸せに生きています。 自分の幸せって、結局お世話になった方や縁あって出会...
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