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二人暮らしの生活費の平均は? 節約の方法と管理のポイントを徹底解説

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梶山夏樹

二人暮らしを始めるにあたって、「生活費の平均はいくらくらいなのか」「毎月どれくらいあれば安心なのか」気になる人もいるでしょう。

 

平均的な生活費を知ることで、節約すべき部分がわかるようになるため、毎月の支出を抑えやすくなるでしょう。

 

将来に向けて貯金したいと考えているなら、二人暮らしの生活費を管理するポイントを知ることで効率的な貯金ができるようになります。

 

本記事では、二人暮らしの生活費の平均を食費や光熱費などの項目ごとに整理し、具体的なシミュレーションを含めて紹介します。

 

記事を読むことで、二人で無理なく続けられる節約の方法を実践できるようになるでしょう。

 

二人暮らしの生活費の平均

総務省の調査では世帯人数が2人の生活費の平均は281,014円でした。家賃や自動車関連の費用を含まない場合は239,867円になります。

 

生活費の平均の内訳を以下にまとめました。

 

項目 金額
食費 79,340円
住居費 20,739円
水道光熱費 22,691円
家具・家具用品代 11,564円
被服および履物代 7,257円
保健・医療費 16,280円
交通・通信費 39,516円
教育費 417円
教養娯楽費 28,411円
その他の消費支出 54,799円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

この統計は、持家率が88.3%、家賃・地代を支払っている世帯の割合が11.1%の構成で集計されています。そのため、家賃を支払っている人にとって住居費に関する平均値は参考にならないものとなっています。

 

また、二人暮らしでは教育費がかからない場合が多いため、平均すると417円となっています。しかし、母子家庭・父子家庭のケースでは教育費がかかる場合もあるでしょう。

 

集計方法や二人暮らしの形態にも多様性がある都合上、すべての人にとって上記の平均値が参考になるとは限りません。それぞれの状況に合わせて参考になる部分を取捨選択するようにしましょう。

 

以下では項目ごとのより詳細なデータを紹介します。

 

食費

食費は生活費全体の3割近くを占めており、全体では79,340円かかります。

 

項目 金額
穀類 7,207円
魚介類 6,255円
肉類 6,449円
乳・卵類 4,109円
野菜・海藻 9,402円
果物 3,216円
油脂・調味料 3,697円
菓子類 6,534円
調理食品 12,044円
飲料 5,220円
酒類 3,845円
外食費 10,805円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

食費はコンビニ弁当・惣菜などの調理食品や外食費がかさみやすく、これらが大きな割合を占めています。

 

物価高により食費が高騰している傾向にあるため、節約が求められやすい項目です。

 

水道光熱費

水道光熱費は継続して発生する固定費であり、二人暮らしでは22,691円かかります。

 

項目 金額
電気代 12,144円
ガス代 4,663円
その他の光熱費 1,662円
上下水道料 4,221円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

水道光熱費は季節によって変動し、年間を通して一定ではありません。

 

例えば、冷暖房を使用する真夏や真冬などの季節には高くなりやすく、春や秋などの過ごしやすい季節には安くなると考えられます。

 

家具・家事用品代

家具・家具用品代は家電などの生活に必要な設備にかかる費用や、洗剤・スポンジなどの家事に必要な費用のことであり、月の平均では11,564円かかっています。

 

項目 金額
家庭用耐久財(家電など) 4,061円
室内装備・装飾品 622円
寝具類 762円
家事雑貨 1,933円
家事用消耗品 3,206円
家事サービス 980円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

家電は毎月購入するものではありません。しかし、冷蔵庫・洗濯機などの大型家電を購入した場合は、単価が高くなりやすいことから平均値を押し上げています。

 

一方で、毎月必要になる家事用消耗品も家具・家事用品代のなかで大きな割合を占めていることがわかります。

 

被服および履物代

被服および履物代は洋服代などが含まれますが、平均値では1カ月あたり7,257円かかっています。

 

項目 金額
和服 188円
洋服 2,475円
シャツ・セーター類 1,591円
下着類 788円
生地・糸類 85円
その他の被服 601円
履物類 1,028円
被服関連サービス 500円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

被服および履物代は、季節の変わり目などの衣替えの時期に発生しやすいと考えられます。そのため、人によっては発生しない月もあるでしょう。

 

ただし、趣味で衣服を購入する場合は、金額によってはその他の支出として考える必要があるでしょう。

 

保険・医療費

保険・医療費は、診療や入院などの保健医療サービス、医薬品の購入にかかる費用であり、平均で16,280円かかっています。

 

項目 金額
医薬品 3,035円
健康保持用摂取品 1,408円
保健医療用品・器具 2,388円
保健医療サービス 9,448円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

一般的に若い世代ほど発生しにくい費用であり、年を取るほど医療費は高くなりやすい傾向にあります。

 

そのため、年代や持病の有無によって見通しが異なる費用と考えられるでしょう。

 

交通・通信費

交通・通信費は、公共交通機関や車などの乗り物、スマホなどの通信機器の利用に必要な費用が含まれます。生活費全体でも大きな割合を占めており39,516円です。

 

項目 金額
交通費 4,781円
自動車等関係費 24,633円
通信費 10,101円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

交通・通信費では自動車の購入・維持に必要な費用が大半を占めています。そのため、自動車を持っていない二人暮らしの場合では平均よりも費用が下がる可能性があるでしょう。

 

通信費は電話料金などのスマホを利用するために必要な費用であるため、生活を送るうえで必須になりやすく、継続して発生します。

 

教養娯楽費

教養娯楽費は、趣味や学びに関する支出が含まれる項目です。毎月平均して28,411円かかります。

 

項目 金額
教養娯楽サービス 16,550円
教養娯楽用耐久財 1,991円
教養娯楽用品 6,550円
書籍・他の印刷物 3,320円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

教養娯楽サービスは、旅行・映画・スポーツ観戦などの趣味で発生する費用のことであり、教養娯楽費のなかでも大部分を占めています。

 

教養娯楽用耐久財はテレビ、カメラ、ゲームなどの繰り返し使える機器です。教養娯楽用品は絵画用品、園芸用品、おもちゃなどの消耗品のことを指します。

 

その他の支出

その他の支出は上記の費用に該当しない生活費であり、諸雑費と使途不明のこづかいに分けられます。それぞれ合計して平均で54,799円かかっています。

 

【諸雑費】

 

項目 金額
理美容サービス 3,504円
理美容用品 4,364円
身の回り用品 1,428円
たばこ 1,212円
他の諸雑費 14,149円

 

【こづかい(使途不明)+ 交際費】

 

項目 金額
こづかい(使途不明) 4,856円
食料 6,832円
家具・家事用品 245円
被服および履物 473円
教養娯楽 1,773円
他の物品サービス 545円
贈与金 8,663円
その他の交際費 2,672円

総務省『家計調査 家計収支編 第3-1表 世帯人員別1世帯当たり1カ月間の収入と支出』より筆者作成

 

その他の支出には仕送り金も含まれ、平均は4,084円でした。

 

贈与金はプレゼントのことであり、交際費に次いで大きな割合を占めています。

 

二人暮らしの生活費のシミュレーション

平均値を参考に20代~30代の二人暮らしで月30万円以内に生活費を抑える場合と、40代~50代の二人暮らしで月50万円以内に生活費を抑える場合でシミュレーションをおこなっていきます。

 

20代~30代(月30万円以内)

 

20代~30代の場合は、二人暮らしの平均的な生活費である月30万円以内に抑えることを目指しましょう。手取り収入は二人の合計で40万円を想定しています。

 

項目 金額
食費 60,000円
住居費 100,000円
水道光熱費 20,000円
家具・家具用品代 10,000円
被服および履物代 5,000円
保健・医療費 10,000円
交通・通信費 20,000円
教養娯楽費 25,000円
その他の消費支出 30,000円
合計 280,000円

 

住居費は手取り収入の25%~30%が適するため、10万円~12万円が理想になります。

 

都心に住んでいるなどの事情から家賃をより多く支払う場合は、ほかの支出を減らして調整するようにしましょう。

 

また、夫婦またはカップルの二人暮らしを想定しているため、教育費は0円としています。

 

上記の費用負担で月40万円の手取り収入があれば、毎月12万円の貯金ができる計算になるため、無理なく10万円以上の貯金ができます。

 

40代~50代(月40万円以内)

40代~50代の場合は、20代~30代と比較して手取り収入が増えていることが予測されるため、二人合わせて50万円~60万円程度を想定しています。

 

収入が安定していることから、より高い家賃の住居を借りているケースが考えられるでしょう。また、20代~30代と比較して医療費の増加を想定する必要があります。

 

項目 金額
食費 70,000円
住居費 150,000円
水道光熱費 20,000円
家具・家具用品代 10,000円
被服および履物代 5,000円
保健・医療費 30,000円
交通・通信費 20,000円
教養娯楽費 25,000円
その他の消費支出 40,000円
合計 370,000円

 

先ほどのシミュレーションと比較して、住居費と保健・医療費を中心に増額したうえで、生活費が月40万円以内になるように調整しています。

 

毎月の貯金額は手取り収入が50万円~60万円であれば13万円~23万円になるため、十分に余裕をもってお金を貯めることができます。

 

母子家庭・父子家庭で教育費が必要な場合は、実際に発生している費用を加えてシミュレーションするようにしましょう。

 

二人暮らしで生活費を節約する方法

二人暮らしで生活費を節約する具体的な方法を費用別にまとめました。

 

食費の節約方法

二人暮らしで食費を節約するためには、日々の食事や買い物のしかたを少し見直すことが大切です。

 

外食は手軽で楽ですが、回数が増えるほど食費が膨らみやすくなります。あらかじめ月に何回までと決めておくと使いすぎを防ぎやすくなるでしょう。

 

自炊を基本にすれば、食費全体を抑えやすくなるでしょう。毎日手の込んだ料理を作る必要はなく、簡単に作れる定番メニューをいくつか決めておくことで無理なく続けられます。

 

また、二人暮らしで自炊を分担する場合は、当番を決めておくとよいでしょう。また、事前に献立を考えたうえで必要な食材だけを購入し、まとめ買いをおこなうことで無駄な出費を減らしやすくなります。

 

コンビニは利用頻度が高くなるほど出費が増えやすいため、節約を徹底するならできる限り利用を避けたほうがよいです。

 

二人で相談しながら食事や買い物の習慣を整えていくことで、無理を感じにくい形で食費の節約をおこないやすくなります。

 

水道・光熱費の節約方法

二人暮らしで水道・光熱費を節約するためには、日々の使い方と契約内容の両方を意識しましょう。

 

まず、電気やガス、水道は使っているつもりがなくても、積み重なることで毎月の支出が大きくなりやすいため、こまめな見直しが欠かせません。

 

電気代は、使っていない部屋の照明や家電の電源をこまめに切ることを習慣にし、待機電力が発生しやすい機器は主電源を切るだけでも節約につながります。

 

エアコンは極端な設定温度を避けて、できる限り二人で同じ部屋で過ごす時間を増やすことで効率よく使えます。

 

ガス代を抑えるためには、調理の際にまとめて作り置きをしたり、鍋やフライパンのサイズを火に合わせたりすることが効果的です。

 

お湯の使用量が増えやすい入浴では、追いだきを減らし、続けて入浴するよう心がけると無駄なガス代を抑えやすくなります。

 

水道代は、蛇口やシャワーの止め忘れがないように確認し、洗濯をまとめておこなうことで使用量を減らせるでしょう。

 

そのうえで、電気やガスの料金プランが現在の生活スタイルに合っているかを考えて、必要に応じて契約を見直すことも重要です。契約会社によっても料金は異なるため、他社との比較も忘れないようにしましょう。

 

交通・通信費の節約方法

二人暮らしで交通・通信費を節約するためには、車にかかる維持費と日常的に使っている通信サービスをあらためて見直すことが重要です。

 

車を所有している場合、ガソリン代だけでなく、駐車場代や自動車保険料、車検費用、税金など、毎月もしくは定期的に発生する支出が重なりやすくなります。

 

車の使用頻度が少なく日常生活に必要でない場合は、カーシェアやレンタカーの活用で十分であるケースも考えられます。

 

車を使い続ける場合でも、保険内容を現在の利用状況に合わせて見直し、無駄な特約があれば解約することで、毎年の支出を抑えやすくなるでしょう。

 

通信費は、スマートフォンの料金プランやインターネット回線が実際の利用量に合っているかを確認します。

 

データ容量が余っている場合や、通話をあまり使っていない場合は、より安いプランへ変更すれば、二人分の通信費を節約できるでしょう。

 

不要なオプションサービスが付属していることで、毎月無駄な費用を支払っている可能性もあるため、契約内容の見直しは重要です。

 

その他の節約方法

二人暮らしの生活費では見逃されやすい支出がいくつか存在します。特にサブスクリプションサービスは、月々の金額が少額でも複数契約していると負担が大きくなりやすいです。

 

固定費として毎月かかる費用であるため、節約効果が大きく、優先して見直したいところです。

 

動画配信や音楽配信、雑誌読み放題、クラウドサービスなどは、利用頻度をあらためて確認し、ほとんど使っていないものは思い切って解約しましょう。

 

また、二人暮らしの場合、それぞれが同じ種類のサービスを個別に契約しているケースも少なくありません。共有できるプランに切り替えることで、支出をまとめて抑えやすくなります。

 

ほかにも日用品や消耗品のまとめ買いや定期購入を利用している場合は、本当に必要な量かどうかを確認します。余っているのであれば頻度を調整すると無駄な出費を防げるでしょう。

 

そのほかの費用に対しても、本当に必要であるか二人で話し合いながら優先順位をつけることで、節約しやすくなります。

 

日常の支出を整理するためには、家計簿をつけることで二人暮らしのお金の流れを把握できます。費用を効率的に節約するために家計簿をつけることから始めてみましょう。

 

二人暮らしで生活費を管理するポイント

二人暮らしで生活費を管理するポイントは以下のとおりです。

 

・支出の分担方法を明確にする
・共有口座を作って管理する
・定期的に家計を振り返る時間を作る

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

支出の分担方法を明確にする

二人暮らしで生活費をうまく管理するためには、まず支出の分担方法を明確にすることが欠かせません。

 

家賃や水道・光熱費、通信費などの固定費に加え、食費や日用品代などの変動しやすい支出も含めて、どちらが何を負担するのかをあらかじめ決めておくことは重要です。

 

家賃は一方がまとめて支払う、日用品や食費はもう一方が担当するなど、役割を分けることで管理が簡単になります。

 

収入に差がある場合は、負担する金額を半分にするのではなく、収入の割合に応じて負担を調整する方法を選びます。

 

支出の分担方法をはっきりさせておくことで、二人暮らしの生活費は管理しやすくなるでしょう。

 

共有口座を作って管理する

二人暮らしで生活費を管理するうえでは、共有口座を作ることも有効です。

 

生活費専用の口座を用意し、毎月あらかじめ決めた金額をそれぞれが入金すれば、家計の流れを把握しやすくなります。

 

共有口座の用途を生活費に限定すれば、私的な支出と混ざる心配もありません。

 

定期的に残高を確認すれば、支出の偏りや使いすぎにも気づきやすくなります。

 

二人とも安定した収入がある場合は、負担を分けて生活費を入金すれば、管理が楽になるでしょう。

 

定期的に家計を振り返る時間を作る

二人暮らしで生活費を安定して管理するためには、定期的に家計を振り返る時間を作ることが大切です。

 

日々の支出は問題がなくても、月単位や年単位で見ると、気づかないうちに生活費が膨らんでいることがあります。

 

そのため、月に一度などタイミングを決めて家計の状況を二人で確認する習慣を持つことが大切です。

 

想定より多くかかっている項目があれば、その原因を話し合うことで改善につなげやすくなります。

 

ただし、家計を振り返る場は節約の反省会にするのではなく、現状を共有する時間と考えることも重要です。

 

そのうえで、無理な我慢が増えていないか、負担がどちらかに偏っていないかを確認すれば、二人暮らしでも長く続けやすい家計管理がしやすくなります。

 

二人暮らしの適切な生活費はさまざまな要因で変化する

二人暮らしに必要な生活費を考えるうえで、平均額は一つの目安にはなりますが、すべての人に当てはまるわけではありません。

 

住んでいる地域や住居形態、車の有無、年齢や健康状態、働き方などによって、毎月必要となる生活費は大きく変わります。

 

平均値に無理に合わせるのではなく、自分たちの暮らしにとって無理のない生活費の水準を把握して節約を考えることが重要です。

 

二人暮らしの生活費で第三者の意見が欲しい場合は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると、無理のない節約方法に関する適切なアドバイスを受けられます。


この記事を書いた人
梶山夏樹
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