皆様、貯金はしていますか?
「貯金をしたほうがいい。と言われるけど貯金をする意味がわからない。」
「貯金をする目的がとくにない。」
「貯金なんてしたくない。」
貯金に対しては、色々なイメージがあるでしょう。
この記事では、貯金や貯蓄がなぜ必要なのかについて記載しています。
ぜひ、最後までお読みください。
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「特に貯金をする目的がないので、貯金をしていない。」という方も多いのではないでしょうか?
この章では、貯金にはどういった種類の貯金があるのかについて記載しています。
よく、金融機関では、「お金を色分けしましょう。」と言われています。
お金を、「つかう・おいておく」「ためる・使える」「ふやす・のこす」に分けて考えるということです。
「つかう・おいておく」は日常的に使うお金のことです。
「ためる・使える」は使う目的の決まっているお金です。
「ふやす・のこす」は当面使う予定のないお金です。
それでは、貯金や貯蓄に関わる「ためる・使える」「ふやす・のこす」お金について説明していきましょう。
お金の色分けで、「ためる・使える」お金というのは、何か欲しいものがあった時に使うためのお金のことです。
例えば、車や住宅などの少し大きな金額のものを購入する際は、ローンの活用も検討しながら、事前に貯金や貯蓄をする方が多いのではないでしょうか。
また、「海外に留学をしたいので、留学費用を貯める。」といったことや、「旅行に行きたいのでお金を貯める。」ということもあるでしょう。
目的をもってお金を貯める場合、お金は「ためる・使える」に色分けされます。
日々、生活をしていると、急に必要になるお金というのがあります。
急にお金が必要になったときに、貯金や貯蓄がないと困ってしまいますよね。
いざという時に使うことのできるお金や、将来、子供に遺してあげるためのお金など、今すぐ使う予定のないお金は「ふやす・のこす」に色分けされます。
次章では、「いざという時」はどういう場合が想定されるかについて説明していますので、しっかりと確認していきましょう。
この章では、急なトラブルや、人生の中での大きな出費など、貯蓄がないと困ってしまう例を説明しています。
大きな病気やケガをした場合、通院費や入院代がかかります。
金額は、病気やケガの大きさ、手術の内容によって変わりますが、「公益財団法人 生命保険文化センター」によると、「1日あたりの入院費用の平均は約2.1万円」となっています。
10日入院すると、21万円ほど必要という計算です。
また、それとは別に、手術代等がかかってきます。
保険や傷病手当、高額療養費控除などで通院や入院、手術にかかった費用が賄える場合もありますが、基本的にはどれも建て替え払いが必要です。
急に病気やケガで通院や手術をすることになった場合に備えて、貯蓄をしておいたほうが良いと言えるでしょう。
就職活動や結婚、出産など、人生にはライフイベントがつきもので、ライフイベントごとにまとまったお金が必要になります。
例えば、「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティーの総額平均は303.8万円です。
ご祝儀などで賄える部分を除いた自己負担額の平均は、147.3万円。
婚約指輪は、「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」(全国推計値)によると、全国平均が35.8万円となっています。
結婚には、まとまったお金がかかるのがおわかりいただけたのではないでしょうか。
また、結婚や出産、子育てを終えると、次は自分の老後の生活が待っています。
2019年に行われた、金融庁 金融審議会「市場ワーキング・グループ報告書」によると、年金などの不足分を老後30年間で2,000万円取り崩す必要があるようです。
老後に貯蓄がないと、生活を切り詰めなければいけません。
できれば老後は、ゆとりある生活を送りたいですよね。
さらに、自身が余生を過ごす頃に親の介護が始まるという話も良くある話です。
公益財団法人 生命保険文化センターによると、介護にかかるお金は、「住宅改造や介護用ベッドの購入費など一時的な費用の合計は平均74万円、月々の費用が平均8.3万円」となっています。
親の介護をする場合、親が直接銀行などに行って自分のお金を下ろせず、子供がお金を建て替えるということも多いです。
親が貯金や貯蓄をしていない場合、子供が費用を全額負担するということもあります。
様々なライフイベントを想定して、貯蓄をしておいたほうが良いと言えるでしょう。
他にも、想定していないような事故やトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
事故やトラブルの内容によっては、弁護士費用などが必要になるケースも。
失業や災害が起こり、一時的にお金が必要になるケースもあるかもしれません。
万が一に備えた貯蓄があれば、安心ですよね。
お金を貯める=貯金と思っている方も多いのではないでしょうか。
貯金以外にも、お金を増やしていく方法はあります。
リスクはありますが、投資をすることで、貯金をするよりも早くお金が増えるかもしれません。
若ければ若いほど、投資にかけられる時間が増え、有利になることが多いです。
ぜひこの機会に、時間を味方につけた投資についても考えてみましょう。
次章では、投資という選択肢も含めた貯蓄方法について説明しています。
まずは、こういう方法もあるということを知り、理解を深めていきましょう。
貯蓄をするにも様々な方法があります。
時間を味方につけながら貯蓄をするのであれば、積み立て貯金やiDeCo、つみたてNISA、貯蓄型保険などがおススメです。
積み立て貯金とは、毎月、決まった日に決まった金額を積み立てていく定期預金のことです。
一般的な貯金と違い、自動的にお金が貯まっていきます。
iDeCoとは、自分で掛け金を拠出し、運用をする私的年金制度の一つです。掛金とその運用益との合計額をもとに、将来、給付金がもらえます。
つみたてNISAとは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益に対して、税金がかからなくなる制度です。
iDeCoもNISAも、毎月、決まった日に決まった金額を積み立てていくことが可能です。
以下にiDeCoとNISAについてまとめています。
iDeCo | つみたてNISA | |
対象者 | 自営業者、専業主婦、会社員、公務員 | 20歳以上の居住者 |
年間拠出額 | 自営業者81.6万円、専業主婦27.6万円、会社員14.4万円、公務員14.4万円 | 新規投資額で40万円が上限(非課税投資枠は最大800万円) |
非課税期間 | 制限なし | 最長20年間 |
税制上のメリット | 掛金が全額所得控除、運用益が非課税、受給時の退職所得控除等 | 運用益が非課税 |
投資可能商品 | 投資信託、保険商品、公社債、預貯金など | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(金融庁へ届出が必要) |
途中引き出し | 60歳まで(例外あり)不可 | いつでも可能 |
出典:金融庁 教えて虫とり先生
※iDeCo、NISAは投資商品になりますので、リスクがあります。
また、貯蓄型保険とは、貯蓄機能と死亡保障機能を備えた保険のことです。
保険料を決まった日に決まった金額、積み立てていくことが可能な商品もあります。
以下に貯蓄型保険の種類についてまとめています。
種類 | 内容 |
養老保険 | 満期があり、満期まで生存していれば満期保険金が受け取れます。 満期までに死亡した場合は、死亡保険金が支払われます。 |
終身保険 | 満期はなく、保障は一生涯です。 死亡した場合に、死亡保険金が受け取れます。 高度障害補償がついていることがほとんどです。 |
学資保険(こども保険) | 満期があり、子供の入学や進学に合わせて満期保険金が受け取れます。 医療保障がついているものも。 契約者が死亡すれば、それ以降の保険料が免除されます。 |
個人年金保険 | 契約の時に定めた年齢になれば、年金受取が開始される保険です。 年金受取期間が決まっているものもあれば、一生涯のものもあります。 死亡時の死亡保険金の受取方も様々です。 |
※各保険によって保障内容が異なる場合があります。
※貯蓄型保険は投資商品になりますので、リスクがあります。
貯金や貯蓄の大事さについて解説をしてきましたが、「お金を使う。」ということも大事です。
貯金や貯蓄ばかりに囚われてしまい、人生を楽しめないと意味がありません。
「時は金なり」という諺があります。
時間もお金と同様に大事であり、大切にしなさい。という意味です。
限りある時間を、お金を貯めることばかりに集中してしまって、結局、何も経験できなかったということになると、何のための人生かわかりません。
今を楽しむことも忘れずに、将来やいざという時のために備えることを心がけていきましょう。
お金のことはなかなか人に聞きにくく、あまり学ぶ機会もないですよね。
ぜひ、この機会にお金について知っていただき、お金を色分けしながら将来に備えていただきたいと思います。
とは言え、「一人では、お金についてどうすればいいのかよくわからない。」という方も多いのではないでしょうか。
何も、一人で全てを解決する必要はありません。
弊社では、お金のことについて相談のできるお金に関するプロが在籍しています。
一人で悩まずに、ぜひ一度、相談してみてくださいね。