「年間300万円貯金するにはどのくらいの年収が必要?」
「1年で効率よく300万円貯めるにはどうしたらいい?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では年間300万円貯金するために必要な年収額や貯金前に確認すべきこと、年間300万円貯める方法について紹介します。
1年で300万円貯めるメリットについても合わせて解説しますので、興味のある方は最後までご覧ください。
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まずは世帯別に貯金額についてみていきましょう。
二人以上世帯と単身世帯に分けて、年代別の平均貯金額について解説します。
20歳代の平均貯金額は121万円、30歳代は246万円といずれも300万円には満たず、40歳代以降に300万円を超えています。
貯金額は年齢とともに上昇し、60歳代で最大となるのが一般的のようです。
単身世帯の場合は40歳代でも貯金額が300万円に満たず、50歳代以降に300万円を超えています。
単身世帯も二人以上世帯と同様に年齢とともに貯金額は増加していき、60歳代でピークを迎えますが、全体的な金額は二人以上世帯よりも少なくなっています。
年間300万円貯金するためにはどのくらいの年収が必要なのか気になる人も多いでしょう。
ここからは収入に対して貯蓄に充てるべき割合と、1年で300万円貯めるために必要な年収額について解説します。
自分の年収額や貯金額から貯蓄に充てられる金額を確認してみましょう。
総務省が2022年2月に発表した家計調査(2021年)によれば、勤労者の世帯実収入の平均は月52万2572円となっています。
そこから社会保険料などを差し引いた手取り(可処分所得)は42万6022円です。
預貯金の純増額の平均は13万5531円で、貯蓄率は31.8%となります。
つまり収入の手取り分の3割近くを貯金に充てるのが一般的といえるでしょう。
しかし世帯の人数や状況などによって貯蓄に充てられる金額や割合は異なります。
手取りの3割を目安に、無理のない範囲で貯金することをおすすめします。
収入の3割を貯蓄するのが一般的であることを考えると、年間300万円貯金するために必要な年収は1000万円です。
1年で300万円貯金するためには毎月平均25万円を貯金することになり、毎月25万円を貯蓄に充てるには毎月約84万円の収入が必要です。
ただし実際は年齢や世代によって貯蓄できる金額は異なるので、こちらもあくまで目安の年収と認識しておきましょう。
年間300万円貯金するときは、あらかじめ確認しておくべきポイントがあります。
漠然と貯金を始めると生活が苦しくなる、予想外の支出に対応できないなど、上手く貯金できない可能性もあります。
年間300万円貯金する前の注意点について解説します。
キャッシュフローを把握しておくことは、年間300万円の貯金目標を達成するために必要なステップです。
現在の収入と支出を細かく把握し、何にどれくらいお金を使っているのかを明らかにしましょう。
特に固定費に関して必要最低限のもの以外は節約するよう心がけると、長期的に貯金に回せるお金を増やせます。
無理なくお金を効率的に貯めるためにも、現在のキャッシュフローを把握しておくことが大切です。
貯金を始める前に「何のためにお金を貯めているのか」「貯めたお金は何に使うのか」といった目的を明確にしましょう。
貯金に対するモチベーションを高め、目標額達成に向けた取り組みがしやすくなります。
目的を明確にしておけば、年間300万円貯金する計画も立てやすくなるはずです。
あらかじめゴールとなる目的をはっきりさせて、貯金を成功させましょう。
1年で300万円の貯金を成功させるためには、次のポイントを意識することが大切です。
・節約
・副業で収入を上乗せする
・資産運用で増やす
やみくもに貯金するのではなく、貯金方法を工夫してみましょう。
貯金を成功させるには、可能な限り出費を減らして節約することが大前提です。
無駄遣いを減らすことで貯金に回せるお金を増やすことができます。
自分がどこにお金を使っているのか把握した上で、コンビニなどで使うお金を減らすことが大切です。
食費や生活必需品にかかる出費は削らず、不必要な出費から削るように心がけましょう。
支出を減らすだけでなく、入ってくるお金を増やすことにも目を向けてみましょう。
節約を意識することは大切ですが、固定費などどうしても削れないお金は存在するものです。
スキマ時間を活用して副業をすると、収入が増えて貯金に回せるお金を作り出すことができます。
パソコンやスマホだけでできる副業も多いため、スキルに自信がない人でもチャレンジしやすいでしょう。
より効率よく貯金したい人は、預金以外の金融商品を活用して貯金する方法を検討しましょう。
低金利時代の今は預金に預けても金利は期待できないため、別の金融商品を使って増やすしくみを作ることが大切です。
NISA、iDeCo、生命保険など、貯金の目的に合った金融商品を選びましょう。
ただしこれらの金融商品は元本割れリスクがあるため、あくまでも余剰資金として貯金するときに活用してください。
年間300万円を貯金することにはさまざまなメリットがあります。
年間300万円を貯めるには節約や資産運用などの工夫が必要ですが、目標を達成できればより安心して生活を送れるでしょう。
ここからは年間300万円貯金するメリットについて解説します。
年間300万円貯金できれば、生活防衛資金として準備しておくことができます。
病気やケガなどで働けなくなる、あるいは会社の倒産により失業するなど、収入が途切れるリスクは誰にでもあるでしょう。
年間300万円の貯金を続けることで、万が一収入がゼロになったときでも最低限の生活を送るためのお金を用意できます。
年間300万円の貯金を達成できれば、ライフイベントにより発生する大きな出費にも対応できます。
人生の中ではまとまったお金が必要になるタイミングがあるため、前もって計画的に準備することが大切です。
結婚や出産、マイホームやマイカーの購入、子どもの進学など、さまざまな場面における出費に備えられます。
この記事では年間300万円貯金するために必要な年収額や貯金前に確認するポイント、貯金を成功させる方法について解説しました。
年間300万円の貯金は生活防衛資金として備えられる、ライフイベントに対応できるといったメリットがあります。
節約や副業で収支を調整しながら、目的に合った金融商品を活用し、無理のない範囲で年間300万円の貯金を成功させましょう。