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25歳の貯金額はどれくらい?中央値や平均値、貯金の方法をわかりやすく解説!

野澤菜々海|サムネイル
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野澤菜々海

25歳というと、社会人生活も慣れてきて、結婚を前提にしたお付き合いをする方もいる頃でしょう。

 

今は晩婚化・晩産化が進んでいますが、特に女性は出産のことを考えると、なるべく早く安定したいと考える方も多いかもしれません。

 

しかし、お金がなくて踏み切れない、貯金がなかなか貯まらないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

 

今回は25歳の貯金事情やこれから起こりうるライフイベント、具体的な貯金の方法までわかりやすく解説します。

 

貯金は早く始めて長く続けることが大切です。この記事を参考に、家計を改善させましょう。

 

25歳の貯金事情

同年代の方がどれくらいお給料をもらっているのか、貯金できているのか、気になるところでしょう。ここではまず、平均給与と貯金額の平均値・中央値をデータを使いながら解説します。

 

25歳の平均給与

25歳だけに絞ったデータはありませんが、25〜29歳のものがあります。

 

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査ー調査結果報告ー」によると、男性が420万円、女性が349万円となっています。

 

全体の平均給与が458万円のため、25〜29歳の男性は約30万円、女性が100万円近く下回っていることになります。男性は年齢が上がるにつれて平均給与も上がっていきますが、女性は年齢での差はあまりありません。

 

平均値と中央値の違い

同年代の方がどれくらい給与をもらっているかわかったところで、本題の貯金額をみていきましょう。

 

その前に、平均値と中央値の違いを把握しておきましょう。どちらもデータでよく使われる指標ですが、意味合いは大きく異なります。

 

平均値:データの合計をデータ数で割って出る値
中央値:データを小さい順から並べ、真ん中に位置する値

 

例えば、貯金額が10万円、20万円、30万円、60万円、100万円の5人のデータがあるとします。この場合の平均値と中央値は次のようになります。

 

平均値:44万円
(10万円+20万円+30万円+60万円+100万円)÷5

 

中央値:30万円

 

平均値と中央値で10万円以上の差が出ました。

 

このように平均値は、極端な値の影響を受けやすくなっています。中央値の方が、現実に即していると考えられます。

【20代単身世帯】貯金額の平均値・中央値

平均値と中央値の違いを理解できたところで、実際にデータをみていきましょう。まずは20代の単身世帯です。

 

貯金額の平均値は176万円、中央値は20万円となっています。下表は金融資産保有額をまとめたものです。

 

金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)  割合
100万円未満 22.6%
100〜200万円未満 11.5%
200〜300万円未満 6.4%
300〜400万円未満 4.6%
400〜500万円未満 2.6%
500〜700万円未満 3.6%
700〜1,000万円未満 2.6%
1,000〜1,500万円未満 1.1%
1,500〜2,000万円未満 0.4%
2,000〜3,000万円未満 0.4%
3,000万円以上 0.5%
金融資産非保有 42.1%

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」

 

100万円未満が22.6%と一番多く、なかなか貯金ができていない状況が読み取れます。

 

【20代2人以上の世帯】貯金額の平均値・中央値

次に、2人以上の世帯のデータを見ていきましょう。貯金額の平均値は214万円、中央値は44万円となっています。

 

単身世帯よりも増えており、働き手が増えた分、貯金しやすい状況にあることがわかります。こちらも金融資産保有額を見てみましょう。

 

金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む) 割合
100万円未満 19.9%
100〜200万円未満 9.4%
200〜300万円未満 8.8%
300〜400万円未満 7.0%
400〜500万円未満 1.8%
500〜700万円未満 7.6%
700〜1,000万円未満 3.5%
1,000〜1,500万円未満 2.3%
1,500〜2,000万円未満 0.0%
2,000〜3,000万円未満 0.0%
3,000万円以上 1.2%
金融資産非保有 35.7%

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」

 

しかし、こちらも金融資産保有額が100万円未満が19.9%と多くなっています。

 

一方、貯金額が500万円以上という世帯も一定数あるため、二極化が進んでいることがわかります。

 

貯金なしの割合

貯金がまったくない割合はどれくらいあるのでしょうか。先ほどのデータを見ると、単身世帯で42.1%、2人以上の世帯で35.7%となっています。

 

つまり、単身世帯では2.3人に1人、2人以上の世帯では2.8人に1人が貯金できていないことになります。

 

「みんな同じようなものか」と安心するのではなく、現実を認識しましょう。

 

お金は生活していくためだけではなく、病気やケガをしたり、収入が減ってしまったりしたときの支えにもなります。また、将来を楽しむためにも必要なものです。

 

25歳以降に多いライフイベント

一人暮らしや転職、結婚など人生の転機となるできごとにはお金も必要になります。ここでは、25歳以降に多いライフイベントとどれくらいのお金がかかるのかを紹介します。

 

一人暮らし

実家暮らしから自由気ままな一人暮らしへ憧れを持つ方もいるのではないでしょうか。しかし、こ

れまで家族が負担してくれていた支出を、すべて自分でまかなう必要があります。

 

例えば、家賃や光熱費など、固定費がかかるようになります。

 

また、物件を借りる際にも初期費用がかかり、一般的には契約する物件の家賃4〜6ヶ月分とされています。他にも、引越し費用や家具・家電の購入費なども必要です。

 

一人暮らしを始める際には、お金がかかることを理解しておきましょう。

 

転職

昔は年功序列や終身雇用などがあり、1つの会社で勤めあげるのが当たり前でしたが、今はそうではありません。自分のキャリアアップのために、転職を考える方もいるでしょう。

 

転職活動も意外とお金がかかるものです。株式会社ビズヒッツの「転職活動にかかった費用に関する意識調査」によると、平均で2万680円となっています。

 

しかし、なかにはUターンや資格を取得し10万円前後かかったという方もいます。

 

また、もし退職した場合は、転職先が決まるまでの生活費を工面しなければなりません。失業した場合に失業保険をもらえますが、自分の都合で退職した場合には、支給されるまで最低でも2ヶ月間待つ必要があります。

 

転職活動をする際には、貯金状態を確認するようにしましょう。

 

結婚

ウェディングドレスを着ることに憧れを持っている女性は多いのではないでしょうか。

 

コロナ禍で自粛される傾向にあった結婚式ですが、株式会社リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、最近では自分たちが楽しむために実施する傾向があるようです。

 

また、挙式、披露宴・ウェディングパーティーの総額平均は327.1万円となっています。

 

すべて自分たちで負担するわけではなく、ご祝儀もあり、親族から援助がある場合もありますが、自己負担額の平均は153.7万円となっています。

 

出産

厚生労働省の「出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)の結果等について」によると、出産費用の平均は46.7万円です。

 

しかし、これは出産するにあたっての入院・分娩費用のみです。

 

各自治体から補助券が交付されますが、妊娠中は健診費用がかかります。また、マタニティ用品やベビー用品なども必要です。

 

住宅

公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会 と公益社団法人 全国宅地建物取引業保証協会の「住居の居住志向及び購買等に関する意識調査」によると、「持ち家派」は77.9%と約8割を占めています。

 

住宅購入は人生においても大きな支出の一つです。実際にどれくらいの金額がかかるのかを見てみましょう。住宅金融支援機構の「2022年度 フラット35利用者調査」によると次のとおりです。

 

住宅の種類 所要資金
土地付注文住宅 4,694万円
マンション 4,848万円
建売住宅 3,719万円
注文住宅 3,717万円
中古マンション 3,157万円
中古戸建 2,704万円

 

表を見ると、中古でも3,000万円近くかかっているのがわかります。自分の理想となる住宅を購入しようとなると、それなりにお金が必要になります。

 

ライフイベントによって金額の大小はありますが、何をするにもお金がかかります。貯金に近道はありません。早くから始めるほど習慣がつき、貯めやすくなっていきます。

 

25歳で貯金がうまくいかない理由

「貯金をしたくても全然余裕がない」と考えている方も多いでしょう。ここでは貯金がうまくいかない理由を3つ解説します。

 

収支を把握していない

一つ目は、収支を把握していないからです。次の質問にいくつ答えられるか挑戦してみてください。

 

Q1.月々のガス代はいくらですか?
Q2.月々の電気代はいくらですか?
Q3.スマホの通信料はいくらですか?

 

こういった質問に答えられない場合は、何にいくらを使っているのか把握できていません。

 

収支が把握できていなければ、無駄遣いをしていることにも気づけないでしょう。また、収入に対して支出が多く、マイナスになっている可能性もあります。

 

無計画にお金を使っている

無計画にお金を使っていると、いくら収入があっても、貯金がうまくいかない可能性があります。

 

買いものに関するさまざまな研究データがあり、無計画な買い物をしやすい人や環境の傾向は次のようになっています。

 

・買い物リストを持っていない人
・クレジット払いを利用する人
・店舗での滞在時間が長い
・車やタクシーで来店する

 

また、年齢が若いと、将来のより大きな報酬のために目先の欲求を抑える能力が低いため、年長者と比べて無計画な買い物をしやすいこともわかっています。

 

無計画な買い物は、無駄遣いになりやすく、貯金もうまくいかないでしょう。

参考:神戸大学経済経営研究所 RIEBニュースレターNo.196 2019年3月号

 

貯金の目標を決めていない

「貯金する!」と漠然と思っていても、うまくいきません。なぜなら貯金をする目的や、いつまでにいくら貯めたいかが明確でないため、モチベーションを維持しにくいからです。

 

「お金に余裕ができたら」と後回しにしてしまい、いつまでも貯められなくなってしまいます。

 

今日から無理なく始める貯金の方法

繰り返しになりますが、貯金に近道はありません。コツコツ貯めていくのが一番の近道です。

 

ここでは、「家計管理をしたことがない…」という方にもわかりやすく、貯金の方法を解説していきます。

 

1.貯金の目標を決める

貯金がうまくいかない理由の一つとして、貯金の目標がないことを挙げました。目標を決めると、モチベーションを維持しやすくなり、貯金がしやすくなります。

最初から「200万円貯金する!」と大きな目標を立てる必要はありません。

 

繰り返しになりますが、貯金はコツコツでしか貯まらないため、まずは小さな金額から始めましょう。貯める習慣さえつけてしまえば、増やしていくことができます。

 

2.支出を全部洗い出す

目標が決まったら、何にいくらを払っているかを把握しましょう。無駄な支出が見つけやすくなるため、貯金もしやすくなります。

しっかり記録しよう!と構える必要はありません。項目が多いほど管理が大変になり、続かなくなってしまうため絞りましょう。

 

例えば、食費と日用品はまとめて「生活費」とする、レジャーでの交通費は「レジャー費」とするなどの方法があります。

 

お金を使った日は、帰宅してすぐにお財布からレシートを出して記録しましょう。貯金ができている方はお財布もスマートです。

 

3.先取り貯金をする

先取り貯金とは、お給料が入ったらすぐに貯金に回すことです。先に貯金に回すことで、確実に貯めていくことができます。

 

貯金する額を金額で決めてしまうと、できなかったときにモチベーションが下がってしまうため、お給料の5%10%など、割合で決めるのがいいでしょう。

 

貯蓄用の口座がなければ新しく作り、貯めていくだけの口座を作ると達成感があり、続けやすくなります。

 

4.固定費を見直す

固定費とは、保険料や通信料など、毎月必ずかかる費用のことです。固定費が多いほど、収入に対する支出が多いため、家計に余裕がなくなります。

 

動画の配信サービスや電子コミックなど、サブスクリプションでいらないものはないか確認しましょう。

 

また、キャリアスマホを使っている場合は、格安SIMに変更するのもおすすめです。 もし5,000円の通信料を2,000円に削減できれば、月々3,000円、1年間で3万6,000円の支出を減らせます。

 

店舗に行かなくても、ネットで完結できるようになっているため、試してみましょう。

 

5.予算を決める

無計画な買い物も貯金がうまくいかない理由の一つです。予算を決めて買い物をするようにしましょう。

 

例えば、食費は週ごとで管理すると、「給料日前にお金がない…」という事態を防げます。予算が余った週は次の週に回す、レジャー費に回すなどすると、節約している印象も薄くなり、ストレスも溜まりません。

 

家具や家電など大きな買い物も、予算を決めたうえで、いろいろな店舗で比較してから買うようにしましょう。

 

時間はかかりますが、「よく考えてから買った」という納得感もあり、満足度が高くなります。

 

6.資産運用を始める

「資産運用なんて貯金がない自分には無理…」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

 

ネット証券会社では100円からできる投資信託もあるため、少額から始められます。早くから始めるほど、資産が増えていきやすいため、若いときに始める方がおすすめです。

 

ただし、投資にはもちろんリスクもあることを理解しておきましょう。しかし、少額であればダメージも少なく、若いほど長期間運用できるため、リカバリーできる可能性も十分あります。

 

どういう風に資産が増えていくのか、勉強も兼ねて気負わず始めてみてください。

 

まとめ

今回は、25歳の貯金の中央値をはじめ、平均値や給与などデータを使いながら解説しました。「お給料が少ないから貯金は難しい」という方もいるかもしれませんが、できている方がいるのも事実です。

 

貯金はコツコツ続けることで、どんどん増えていきます。ここで紹介した方法を参考に、できることから始めてみてください。

 

もし、家計の見直しがしたい、資産運用について知りたいなどありましたら、お気軽にお問合せください。


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この記事を書いた人
野澤菜々海
大学時代4年間、小さな頃から夢であったブライダルでのアルバイトに熱中し、いつしかライフイベントに興味を持つようになりまし...
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