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分譲マンションのメリット・デメリットを比較!賃貸との違いは?

分譲マンションのメリット・デメリットを比較
岡田憲治|サムネイル
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岡田憲治

分譲マンションは高額な買い物のため「本当に購入してよいのだろうか」と心配になる方もいるのではないでしょうか。

 

自分に合っているか確認するためにも、分譲マンションのメリットとデメリットを把握しましょう。この記事では、分譲マンションのメリットとデメリットをそれぞれ5点ずつ解説します。

 

自分に合っているかチェックして、今後の住まいの参考にしましょう。

 

分譲マンションとは?

分譲マンションとは?

分譲マンションとは、一棟のマンションを一部屋ごとに販売しているマンションのことです。一般的に「分譲マンションを購入する」とは、一棟のマンションにおける一部屋の購入を指します。

 

マンション内は、各入居者が所有する「専有部分」と、エントランスやエレベーターなど入居者が共同で所有する「共用部分」に分かれていることが特徴です。

 

賃貸マンションとの違い

賃貸マンションとは、部屋を借りて住むマンションのことです。賃貸マンションは持ち家ではないため、大家さんに毎月家賃を支払わなければいけません。マンションによって広さや間取りが異なり、一人暮らしからファミリー層まで幅広く利用されています。

 

賃貸マンションは、規約に則って解約をすれば気軽に引越しができる点がメリットですが、家賃の支払いには終わりがないため、定年退職後など収入がなくなっても支払い続けなければいけません。

 

そのため、収入が安定した段階で賃貸マンションから分譲マンションに切り替える方が多いです。

 

分譲マンションのメリット

分譲マンションのメリット

分譲マンションは、働き盛りの世代を中心に人気が高い物件です。特に都心では分譲マンションが増えていることもあり、分譲マンションの購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

 

では、分譲マンションが魅力的な理由となるメリットを解説します。

 

自分の資産にできる

分譲マンションは、物件を購入するため、自分の資産にできる点がメリットです。毎月の住宅ローンの返済は、家賃と違って無駄にならないため「賃貸マンションの家賃を払い続けるのはもったいない」と考える方も少なくないでしょう。

 

また、住宅ローンを完済すれば、マンションは完全に自分のものになります。ここ数年の都市部や人気エリアのマンションの高騰を考えても、将来的に売却して利益を得られる可能性もあるでしょう。

 

部屋の設備や内装を変えられる

分譲マンションは持ち家のため、部屋の設備や内装を変えられます。マンションの管理規約で認められている範囲内であれば、内装や設備を自分の好みや生活スタイルに合わせて自由に変更が可能です。

 

例えば、キッチンやバスルームの設備を途中で最新のものに交換したり、床や壁紙を自分の好きなデザインに変更したりと機能的で気分が上がる住まいを作れます。また、家族構成やライフスタイルの変化に応じて、間取りの変更ができるため、長期的に住むこともできるでしょう。

 

立地がよい物件が多い

分譲マンションは、立地がよい物件が多いことがメリットです。駅やバス停が近くにあったり、飲食店などの商業施設が近隣に揃っていたりと日常生活の利便性が高くなります。特に、子育て世代にとって、学校や公園、病院などの教育施設や医療機関が近くにある物件は大きな魅力ではないでしょうか。

 

また、立地がよく人気のエリアにある分譲マンションは、資産価値が高いので将来的に売却する際も期待できます。

 

セキュリティ設備が整っている

分譲マンションは、入居者の安全を確保するためにセキュリティ設備が整えられています。エントランスにオートロックシステムが設置されている場合は、外部からの不審者の侵入を防げるため安心でしょう。

 

また、防犯カメラが共用部分や駐車場に設置されているため、犯罪の抑止力が高まり、治安の維持にもつながります。子どもが家に一人でいることが多い家庭や、女性の一人暮らしでも安心して住める点は分譲マンションのメリットでしょう。

 

共用設備が充実している

分譲マンションによっては、住民が快適に暮らせる共用設備が充実している場合もあります。例えば、ゲストルームがある場合はリモートワークや来客との歓談スペースとして活用できるでしょう。ほかにも、キッズルームやパーティールームは、小さな子どもを持つ家族にとっても安心で便利な環境として楽しめます。

 

共用設備によって住民同士の交流にもつながるので、コミュニティの場として入居者の満足感が高い点も分譲マンションのメリットです。

 

分譲マンションのデメリット

分譲マンションのデメリット

分譲マンションは、持ち家のため資産になるだけではなく、生活を快適に過ごせるのが魅力です。しかし、分譲マンションのデメリットも少なくありません。

 

次は、分譲マンションのデメリットを解説します。もし、懸念となる項目があれば、賃貸マンションや一戸建ても選択肢として検討してはいかがでしょうか。

 

毎月の返済負担が大きい

分譲マンションは高額のため、多くの方は住宅ローンを組んで購入します。住宅ローンの返済は、毎月の固定費になるため、金額によっては家計に大きな影響を与えるおそれがあるでしょう。

 

また、分譲マンションは住宅ローンの返済だけではなく、管理費や修繕積立金などの支払いもあります。この費用は、マンション内の共用部分を管理したり、マンションの大規模修繕にかかる費用に充てたりするために必要です。管理費や修繕積立金の金額によっては、毎月の支出が予想以上に増える可能性もあります。

 

住宅ローンの返済が終わっても、管理費や修繕積立金の支払いは続くため、長期的な資金計画を立てましょう。

 

気軽に引越しできない

分譲マンションは持ち家になるため、賃貸マンションと比較して気軽に引越しできないデメリットがあります。

 

どうしても引越しをしなくてはいけない場合は、住宅ローンを完済するか不動産仲介業者を通じて物件を売らなくてはいけません。ただし、売却する場合は、住宅ローンの残債よりも売却価格の方が安くなるケースも珍しくないです。その場合は、引越し後も残りの住宅ローンの返済を続ける必要があるため注意しましょう。

 

もし、転勤やライフスタイルの変化などで今後引越しする可能性がある場合は、分譲マンションの購入を慎重に考える必要があります。

 

購入時にお金がかかる

分譲マンションを購入する場合、物件の価格とは別に諸費用が必ずかかります。諸費用とは、住宅ローンの事務手数料や保証料、不動産会社に支払う仲介手数料、修繕積立金や管理費の一時払いなど物件価格以外の費用のことです。

 

この費用は、分譲マンションを購入する際に現金で支払う必要があるため、ある程度まとまったお金を用意しておかなくてはいけません。諸費用の目安は、物件価格の3%〜9%が相場です。物件価格によっても諸費用が異なるため、注意しましょう。

 

物件価格 諸費用の目安
2,000万円 100万円〜180万円
3,000万円 150万円〜270万円
4,000万円 200万円〜360万円
5,000万円 250万円〜450万円

 

物件価格の一部を「頭金」として支払う場合もありますが、手元にお金がない場合はフルローンで借入が可能です。しかし、ほとんどの諸費用は住宅ローンとまとめることができません。そのため、諸費用の目安である金額を、最低限支払う必要があります。

 

規則が多い

分譲マンションは入居者全員が快適に過ごすため、規則やルールが多く存在しています。

 

例えば、共用部の利用時間やベランダでの過ごし方、ペットの制限などが挙げられるでしょう。もし規則に従わないと、管理組合から注意を受けることになります。注意を受けても守らない場合は、強制退去になる場合もあるため、注意が必要です。

 

分譲マンションのような区分所有建物には「区分所有法」が法律で定められており、入居者がほかの入居者全員の「共同の利益」を脅かす行為は禁止しています。そのため、マンションの管理組合はケースに応じて強制退去が可能であることを覚えておきましょう。

 

もし、守れなさそうな規則があれば、一戸建てを検討するのがおすすめです。

 

将来費用が増加する可能性がある

 

購入した分譲マンションが老朽化し、共用部の設備の更新が修繕積立金だけでは間に合わなくなった場合、追加で負担する可能性があります。また、老朽化が進むごとに修繕箇所が増えるため、毎月の管理費や修繕積立金が増額するおそれもあるでしょう。

 

住宅ローンと今までの管理費や修繕積立金の支払いに苦しんでいる場合は、予想外の経済的負担となります。そのため、返済不能に陥るケースも少なくないでしょう。

 

分譲マンションが向いている人

分譲マンションが向いている人

ここまで、分譲マンションのメリットとデメリットを紹介しました。分譲マンションは、立地がよくセキュリティ面も安心できるため、快適に過ごせる点がメリットです。また、持ち家のため資産として有効な点もよいでしょう。

 

このメリット部分から、分譲マンションが向いている人の特徴を解説します。もし、自分が当てはまると感じた場合は、分譲マンションの購入を検討しましょう。

 

毎日の利便性を重要視したい人

分譲マンションは、都市部や交通の便がよい地域に位置していることが多いため、利便性に優れています。電車通勤やバス通勤の場合でもアクセスがよく、毎日のストレスが軽減できるのはメリットでしょう。また、スーパーマーケットやコンビニエンスストアが徒歩圏内にある場合は、仕事帰りでも気軽に買い物に行けます。

 

働き盛りの世代や便利な生活を求める方は、分譲マンションが向いているでしょう。

 

老後まで長期的に住みたい人

分譲マンションは建物の設備が整っており、適切な維持管理が行われているため、長期間にわたって安心して住み続けることができます。移動もエレベーターを使えるので、高齢になっても快適な生活を送れるでしょう。

 

住宅ローンを完済すれば、毎月の返済分が自由に使えるので老後の資金計画にも適しています。そのため、将来的に安定した生活環境を求める方や老後を安心して過ごしたい方にとって、分譲マンションはおすすめです。

 

分譲マンションが向いていない人

分譲マンションが向いていない人

分譲マンションは、管理人に任せられる部分が多いため、メンテナンスの負担をあまり考える必要がありません。しかし、その反面で管理費や修繕積立金など一戸建てよりもお金がかかるため注意が必要です。

 

また、住宅ローンの返済途中で気軽に引越しができない点も懸念材料でしょう。では、このデメリットを踏まえて、分譲マンションが向いていない人の特徴を解説します。向いていないと感じた場合は、賃貸マンションへの住まいを検討したり、予算の見直しをしたりと慎重に判断しましょう。

 

今後ライフステージが変化する可能性がある人

転職や転勤、結婚などで引越しが必要になった場合、購入した分譲マンションを手放さなくてはいけません。思うような金額で売却できなかった場合は、住宅ローンの返済が残ってしまうので、今後の生活にも影響を与えるでしょう。

 

また、家族との同居や子どもが増えた場合に部屋がないと、広い家に住まいを変える必要が出てきます。そのため、将来的にライフステージが変化する可能性がある方は、分譲マンションの購入を慎重に検討する必要があるでしょう。

 

毎月の収入が不安定な人

分譲マンションの購入後は、住宅ローンの返済や管理費、修繕積立金などの固定費がかかります。毎月の収入が不安定な場合、毎月の費用を安定的に支払うのが難しく、途中で返済不能に陥るおそれがあるでしょう。

 

例えば、フリーランスや契約社員、起業家など、収入が月々一定でない職に就いている場合には、注意が必要です。また、経済的な変動や失業のリスクを考えると、そもそも住宅ローンの審査に通過できない可能性も考えられます。その場合は、頭金を多めに払うなど、返済能力をアピールしなくてはいけません。

 

収入が不安定な職業で分譲マンションを購入する際には、返済能力をしっかりと考えてから購入する必要があります。

 

分譲マンションのメリットとデメリットを比較して住まい探しをしよう

分譲マンションのメリットとデメリットを比較して住まい探しをしよう

年齢や家族構成に関係なく、長期的に快適に過ごせる分譲マンションですが、毎月の支払いや規則などデメリットも見逃してはいけません。老後も見据えて購入するのであれば、数十年と長期的にお金がかかるため、お金が心配な方も多いのではないでしょうか。

 

弊社では、住宅購入前後に特化してお金の相談を承っております。「住宅ローンの返済計画を立てたい」「分譲マンションの購入予算を決めたい」など、お困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 


この記事を書いた人
岡田憲治
前職のホテルマン時代1000組以上の挙式に携わり、挙式よりもそれからが2人の人生のスタートであり、そしてお金の問題は避け...
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