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家を建てる平均年齢は39.5歳!平均相場と年齢別の注意点を解説

家を建てる平均年齢は39.5歳!
岡田憲治|サムネイル
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岡田憲治

「そろそろマイホームを考えなくてはいけない年齢なのかな……」

 

周りが家を建てたり、ライフステージが変わったりと、自分も家を建てるかを迷っている方は少なくありません。

 

この記事では、家を建てる平均年齢と家を建てるきっかけを解説します。また、年齢別の家を建てる際の注意点も解説するので、マイホームの購入を検討している方はご参考ください。

 

家を建てる平均年齢は39.5歳

家を建てる平均年齢は39.5歳

国土交通省の調査によると、注文住宅を建てる平均年齢は39.5歳との結果でした。

 

世帯主の年齢 割合
30歳未満 15.6%
30歳代 45.1%
40歳代 22.6%
50歳代 8.3%
60歳以上 7.8%

引用:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書

 

特に、30代で家を建てる方が多く、ちょうどマイホームを持つきっかけが多い年齢だとわかります。

 

家を建てる人の年齢に30代が多い理由

家を建てる人の年齢に30代が多い理由

では、なぜ家を建てる人の年齢に30代が多いのでしょうか。

 

家を建てる理由は、以下の4点が挙げられます。

 

・定年までに住宅ローンを完済したいから

・社会的信用が築けたから

・頭金が貯まったから

・ライフステージが変わったから

 

では、順番に見ていきましょう。

 

定年までに住宅ローンを完済したいから

家は高額な買い物のため、ほとんどの場合は住宅ローンを借りて購入します。

 

住宅ローンの一般的な最長の借入期間は35年のため、30代で家を購入した場合、定年退職の65歳頃にちょうど返済できる可能性があるでしょう。

 

金融機関によっては、借り入れする年齢層を広げるために、50年まで借りられるプランを提供しているケースもありますが、完済時の上限年齢を設定している金融機関が多いため注意が必要です。

 

例えば、完済時の上限年齢が70歳だった場合、50歳で申し込んでも借入期間は20年と短くなってしまいます。

 

よって、ある程度返済プランが豊富に選べる30代で購入する方が多いです。

 

社会的信用が築けたから

30代は、職場での仕事も安定して収入が増えやすい年代です。

 

クレジットカードやカーローンなどの信用情報が積み重なり、住宅ローンの審査も通りやすくなっています。

 

高額な借入がしやすいため、家を建てるきっかけになるようです。

 

頭金が貯まったから

20代の頃と比較して収入が増え、貯金がある程度貯まったことで、マイホームの購入が現実的になります。

 

元々家を建てるのを目標にしている方は、頭金が貯まった30代が家を建てるタイミングになる方も多いようです。

 

また、頭金があると、住宅ローンの借入額が減るため、将来の返済負担が減るでしょう。最近では、頭金なしで家を建てるケースも増えていますが、今後の出費を考えて頭金を貯めておくのをおすすめします。

 

ライフステージが変わったから

30代は、結婚や出産などライフステージが変動しやすい年代です。特に、一人暮らしをしていた方は、部屋が少なく、家族が増えるにあたって手狭に感じる場合が多いでしょう。

 

よって、今後の生活に広い家が必要と感じ、家を建てる方も多いです。

 

また、親の介護や引越しなどで新たに家を探す場合も、家を建てるきっかけになります。せっかくならと、住みやすい家を建てて、ライフプランに合った住まいを考えるケースも少なくありません。

 

物件の平均価格は4,694万円

【年齢別】家を建てるときの注意点

そもそも、家を建てるにはいくら必要なのか把握しておかなくてはいけません。

 

住宅金融支援機構の「2022年度 フラット35利用者調査」の結果によると、土地付き注文住宅の平均価格は4,694万円でした。

 

物件の種類 物件の平均価格
土地付き注文住宅 4,694万円
建売住宅 3,719万円
中古戸建 2,704万円
マンション 4,848万円
中古マンション 3,157万円

引用:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査

 

土地付き注文住宅は、他の物件と比較しても平均価格が高額な傾向があり、内装にこだわるほど価格もその分高騰します。

 

また、あくまで全国の平均値なので、お住まいの地域や都道府県によってはさらに高額になる可能性があります。よって、物件の価格も視野に入れて何歳で家を建てるか考えましょう。

 

家を建てる場合は年収600万円以上が目安

金額だけ聞くと、途方もない金額のため、現実的ではないと感じるかもしれません。「そもそも、いくらあれば家を建てられるのだろうか」と心配な方も少なくないでしょう。

 

家を建てる場合、およそ年収600万円以上が目安です。

 

家の価格は年収の3〜7倍までといわれているため、年収の7倍である4,200万円の物件に手を出せる年収600万円以上が目安となります。

 

ただし、ギリギリ年収600万円の場合は、今後のライフプランによっては支払いが苦しいケースもあるでしょう。よって、無理のない返済を考えると、家の予算を下げるか、別の種類の家の購入を検討する必要があります。

 

【年齢別】家を建てるときの注意点

【年齢別】家を建てるときの注意点

家を建てる年齢は30代が多いですが、住宅ローンを完済できれば「何歳で建てなければいけない」決まりはありません。

 

ただし、年齢によっては家を建てた後に後悔するケースも少なくないでしょう。

 

ここからは、家を建てるときの注意点を年齢別に解説します。

 

【20代】ライフステージの変化と毎月の返済額に注意する

20代で家を建てる場合、定年前に住宅ローンを完済できる点が大きなメリットです。

 

住宅ローンの最長である35年ローンで借り入れしても、65歳までに住宅ローンを完済できるため、老後の生活や資金に余裕を持てます。

 

また、夫婦共働きの場合は、夫婦の年収を合算したり、ペアローンを組んだりと、予算を上げて家を建てられるため、理想の家に住める可能性があるでしょう。

 

しかし、20代は今後ライフステージが変化しやすい年代です。今後子どもができて家族が増えたり、介護や転勤などで引越しをせざるを得ない状況が訪れたりと、予期せぬ出来事があるかもしれません。

 

もし、子どもができた場合は、同じように働くのが難しくなるため、お互いの収入を当てにして住宅ローンを組んだ場合、毎月の返済が厳しくなる恐れがあります。

 

今の暮らしを基準にして家を建てようと考えている方は、今後のライフステージの変化と毎月の返済額に注意が必要です。

 

【30代】これから先の出費に注意する

30代で家を建てる場合、毎月の返済額によっては定年のタイミングで住宅ローンを完済できる可能性があります。

 

結婚や出産を済ませ、今後ライフステージが変わらない方は、安定して住めるでしょう。また、最近では子どもを作らない夫婦が増えたり、一人暮らしで家を建てたりとライフプランも多様化しています。

 

ただし、30代はまだまだライフステージが変化しやすい時期です。予期せぬ出費が発生する可能性もゼロではありません。

 

また、子どもがいる場合は、将来的に子どもが塾や習い事などで出費が増えたりする場合もあります。希望する学校によっては学費が高額なケースも少なくないでしょう。

 

これから先の出費を考えた上で、家を建てるよう注意が必要です。

 

【40代】定年退職後も返済できるか注意する

40代は、収入が増えて安定している時期です。住宅ローンの審査に通りやすく、年収によっては希望に叶った家を建てられる可能性もあるでしょう。

 

また、ある程度頭金に充てられる貯金があれば、住宅ローンの返済額を減らせるため、毎月の返済負担を軽減できるメリットもあります。

 

しかし、頭金が十分でない場合は、その分住宅ローンの借入額が増えるため、定年退職後も住宅ローンを返済しなくてはいけません。定年退職後も返済しなくてはいけない場合、収入源や貯金などを十分に確認してから家を建てるようにしましょう。

 

なかには、退職金を当てにして住宅ローンを組んだものの、思ったよりも貰えずに返済不能に陥るケースもあるので注意が必要です。

 

【50代】住宅ローンの審査に注意する

50代は、老後の住まいを見据えた家を建てられるメリットがあります。自分の趣味の部屋や、好みの内装を取り入れて設計できるため、より理想の家を求めやすいでしょう。

 

若いときに建てた家であれば、家のバリアフリー化が進んでいないケースも多いですが、50代で家を建てる場合は、最初からバリアフリー化された家に住めます。

 

よって、実家をリフォームしたり、高齢者向けマンションに住み変えるよりは家を建てる方がよいケースも多いです。

 

ただし、50代から家を建てる場合は、住宅ローンの審査が大きなネックとなります。一般的な30年ローン、35年ローンとなると、80代を超えてしまうので審査に通る可能性は非常に低いです。

 

審査に通っても、返済期間が短いため、老後の資金を踏まえた上で判断する必要があります。家を建てようと考えている方は、まとまった費用を貯めるよう意識しましょう。

 

家を建てるのが難しいと感じたときに検討すべき一軒家

家を建てるのが難しいと感じたときに検討すべき一軒家

ここまで、注文住宅の予算や年代別の注意点を解説しました。

 

「自分の年収や年齢では家を建てるのが難しそう」と感じた方は、別の種類の一軒家を検討するのも一つの方法です。住宅ローンは、30年以上かけて返済していくので、途中で「やめたい」と思っても中止するのは難しいでしょう。

 

もし途中でやめて別の家に引越しをしても、残りのローンは完済しなくてはいけないため、最初の予算は慎重に選ばなくてはいけません。

 

ここからは、注文住宅よりも予算を抑えた一軒家をご紹介します。

 

建売住宅

建売住宅とは、土地と住宅をセットで販売している物件のことです。注文住宅と異なり、あらかじめ決まった土地と住宅のため、費用を抑えて購入ができます。

 

モデルルームが公開されており、建売住宅の購入を考えている方に実物を見て、契約してもらうのが一般的です。最近では、住宅を建てる前から販売を開始するケースも増えてきています。

 

建売住宅の費用の相場は3,500万〜4,000万円です。年収500万円前後が目安になります。細かく注文はできませんが、新築の家に住みたい方は建売住宅を検討してはいかがでしょうか。

 

中古戸建

中古戸建とは、その名前の通り中古の一軒家です。すでに人が住んだことがある住宅に住むため、新築よりも費用を抑えて購入ができます。

 

人が住んだことがある物件と聞くと、抵抗があるかもしれませんが、建売住宅が売れ残って築後年数が2年を超えているものでも「中古戸建」とみなされます。

 

よって、未入居でも中古物件の扱いになるため、きれいな家に住みたい方は狙い目です。

 

中古戸建の費用の相場は2,500万〜3,000万円です。年収400万〜500万円前後が目安になります。予算がない方や、年齢で諦めていた方でも検討しやすいでしょう。

 

ローコスト住宅

ローコスト住宅とは、費用負担を抑えた住宅のことです。注文住宅のように特別な設計や施工をカットして、シンプルな設計をしています。

 

作業にかかる時間が少ない分、全体的な費用を抑えられるのがメリットです。

 

ただし、キッチンや水回りなどの設備がローグレードな場合がほとんどのため、こだわりがある方は相性が合わないでしょう。逆に、シンプルな暮らしをしたい方や内装にこだわりがない方におすすめです。

 

ローコスト住宅の相場は1,500万〜2,000万円です。年収400万円前後が目安になります。

 

家を建てる場合は無理のないプランを組もう!

家を建てる場合は無理のないプランを組もう!

家を建てる人の年齢は30代が多いですが、平均年齢だからと焦って家を建てるのはおすすめしません。

 

今後、ほぼ一生住むと考えると、家を建てる場合は慎重に判断する必要があります。特に、住宅ローンは、30年以上かけて返済するため、返済計画を立てて無理のないプランを組みましょう。

 

弊社では住宅購入前後に特化してお金の相談を承っております。自分の年齢や年収に合った物件や、住宅ローンの返済計画を建てる方法を知りたい方はお気軽にお問い合わせください。


この記事を書いた人
岡田憲治
前職のホテルマン時代1000組以上の挙式に携わり、挙式よりもそれからが2人の人生のスタートであり、そしてお金の問題は避け...
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